伝説の０番目の真祖

じゅうよんわ ページ21

真昼side

「そォ〜〜キミも昨日拾ったでしょォ？
キミが拾ったのはドレかなァ？」

なんでコイツがクロのこと知ってるんだ！？

しかも“どれ”って……？

「吸血鬼の真祖は７人兄弟7種類〜
色欲？
暴食？
強欲？
憤怒？
嫉妬？
傲慢？
どれも違ァ〜〜〜う キミが拾ったのは真祖達(それら)の長男〜〜

“怠惰”の吸血鬼 “沈黙する終焉(スリーピーアッシュ)”」

真昼「意味…わかんねぇ
何なんだよ…！？

お前っ…クロの仲間…！？」

「んーん 逆！！
ボクらは黒猫ちゃん達のこと大っ嫌い〜〜〜
だーからァかくまうと串刺しだぞォ？

さァさァ喝采を！！出ておいでェスリーピーアッシュ！
吸血鬼らしく！派手に！たくさん殺して競争しよォよ！！
【椿】もそれを望んでる……((」

ドンッ

手品師が何かを喋っている時に、クロが人型になって手品師を蹴り飛ばした

ガシャァァン

手品師が店のガラスに突っ込んだ
誰が弁償するんだよ……←

真昼「クロ！！どういうことだよ これ…っ！！」

クロ「……とりあえず




逃げるぞ」

真昼「待て待て待て！！」

クロは猫の姿になり、逃げようとしていた

咄嗟に尻尾を掴んだが、引きずられている

『クロ待って〜！』

Aが走って後をついてきた
そして路地裏まで来た

真昼「お前が逃げてどーすんだよ！」

クロ「な…何しやがる…はなせ…
オレはあんなイカれた吸血鬼とは向き合えねー…」

真昼「同じ吸血鬼だろ！！
お前しか向き合えねーよ！！」

クロ「オレの知り合いじゃねーのは確かだ
オレとは関係ねー…」

今はそんなこと言ってる場合じゃない！！

真昼「友達がやられたんだ！！
あいつ放っといたらみんな殺される！
誰かが止めなきゃ…」


クロ「めんどくせー…」

何言ってんだよ……

クロ「『何も出来ねぇ』
『自分には力なんかねぇ』
『誰かどうにかしてくれ』
『誰か』
『誰か』
…みんながそう言うんだからオレも楽なほう(そっちがわ)がいい……」

『クロ……』

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