四十一話 ページ44
先生たちの声掛けでその場は収まり、ショッピとチーノは一言二言話すとテントを出て行った。
他のテントの人たちも、あのイケメン2人組は誰なのかヒロインに問い詰めている。
放送委員のお陰で何とか散ったけど、好奇の目がこちらに向けられている。
これは体育祭終わったら地獄絵図になるな。
ショッピたちが入学すんの来年だよ。
色々ハプニングは起きたものの、予定通り種目が進む。
大縄はすごく盛り上がった。
うちが勝ちそうだったから盛り上がったわけではなく、トントン先輩、エーミール先輩の団の団結力に学園全体湧いていた。
勝負事なのに何と平和だ。よく見えなかったけどグルッペン先輩が不服そうな顔をしていたような。
綱引きはロボロの団が勝った。ひとらんらん先輩が掛け声役だった。
最後ではないが、一番注目度が高い借り物競走。
ルールはゲームだからか、必ず異性を連れてこないといけない。
ピストルの乾いた音が響く。
第一レース、シャオロンは足が速いので圧倒的な差で紙を開く。
好感度が今のところ一番高いシャオロンは、確か「一緒にいて一番面白い女子」だったはず。
ロボロは好感度関係なく「尊敬できる女子」。グルッペン先輩は「興味がある女子」。
読むや否や、うちのクラスのテントに走ってくる。
…あれ？ヒロインは？
慌ててテントを出ると、乱れた髪をオスマン先輩に結ってもらっているヒロインがいた。
なんつータイミングだ。
2回目の舌打ちをして、ヒロインに駆け寄る。
即座に親友モードに入り、「えみりちゃーん！」と叫ぶ。
オスマン先輩と笑い合ってる所悪いけど、邪魔させてもらうな。
『えみりちゃん！シャオロンくんが探してるよ！』
「シャオロンが？」
ヒロインに、「シャオロンくん呼んでくるね」と言う。
シャオロン行かせた方が絶対早い。お姫様抱っことかしたれ。あ、それはグルッペン先輩だっけ。
『シャオロンくん、えみりちゃんあっちだよ！』
シャオロンは一瞬疑わしげな目で私を見た後、テントを飛び出した。
たぶん、「なんでえみり探してるの知ってるんや？」ってことですよね。
イベントだから一位になるのは確実だけど焦るな……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 500人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - 更新！ありがとうございますまぁぁぁす！！ (5月12日 19時) (
レス) @page48 id: cffe520b59 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 華斗さん» ありがとうございます！話が浮かんだ時に書くので更新はまちまちですが頑張ります！ (4月24日 18時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
華斗(プロフ) - 好きすぎて毎日拝見しています！応援してます！！ (4月23日 12時) (レス) id: bd626aa164 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 石さん» ありがとうございます！夢主ちゃんもヒロインちゃんも喜んでると思います💪 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ーーーさん» ありがとうございます！？そう言ってもらえて嬉しいです🙏 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名 | 作成日時：2024年3月17日 18時
