三十九話 ページ42
とりあえず、走り切った。
結果?最下位では無かったとだけ。人生はそんなに甘くない。
もう1人の女子に攻略を教えたら、1位になってくれたので、油断しすぎた。
男子が先に走った。ゾムが凄い差で1位になったからやる気が増したらしい。
エーミール先輩とは違うかったから、特に白熱はしなかった。
もちろんうちの団は大盛り上がり。一緒に出場した子も、嬉しそうな顔をしていた。
あ、私も頬染めといた。
テントに戻った。もうほぼ出番無いし、観戦に徹するか。
次は騎馬戦。オスマン先輩が上に乗る。
知ってた通り無双してたけど、予想以上だった。
開始数分でもう何個か奪ってたし、他の人なんか近寄らせもしなかった。
うちの団も早々に取られていた。
ハードルでひとらんらん先輩が走って、小休憩。
休憩の間、観客を見てみた。市民テントの下に好感度ゲージが2つ見えた。やっぱいるんだ。
ヒロインに教えようかと思ったけど会話に夢中なので言わないことにした。
あ、こっち見てる。コネシマ先輩目立つしな。
次の種目を確認した。あれ、玉入れだ。ヒロイン出るやつ。
ふと後ろを見てみた。
少し遠くに、げんなりした顔をしているウツがこちらに向かってきている。
おおかた、女子に言われて来たんだろう。
ヒロインとウツを交互に見る。
一緒に行った方が好感度上がるよね?いやでも、楽しく話してる間に話しかけに行くのはちょっとな。
普通に次行かないとヤバいと思ったので、近くの男子を捕まえヒロイン呼んでくれと頼む。
ごめん、クラスメイト。性格悪くて。睨まれるの間違い無いのに。お詫びに次の日直変わる。
だがどうやらクラスメイトくんはヒロインのことが気になってた子らしく、少し頬を染めてヒロインに話しかけていた。両隣の攻略対象が怪訝な顔をする。うわぁぁ、余裕で言ってることも想像できる。
ヒロインがこちらへ近付いてきた。
「…どうしたの?」
笑顔だが、少し怒ってる気がする。
私は親指でくいっと後ろを示す。
「え?…あ、ウツくん!」
「あれ、えみりちゃんやん。ちょうど、偶然やね」
「そうだね。ウツくんは何でここに…?」
「え?次玉入れってクラスメイトの子に言われたんやけど」
「あ、そっか、そうだっけ」
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なな - 更新!ありがとうございますまぁぁぁす!! (5月12日 19時) (レス) @page48 id: cffe520b59 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 華斗さん» ありがとうございます!話が浮かんだ時に書くので更新はまちまちですが頑張ります! (4月24日 18時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
華斗(プロフ) - 好きすぎて毎日拝見しています!応援してます!! (4月23日 12時) (レス) id: bd626aa164 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 石さん» ありがとうございます!夢主ちゃんもヒロインちゃんも喜んでると思います💪 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ーーーさん» ありがとうございます!?そう言ってもらえて嬉しいです🙏 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2024年3月17日 18時