二話 ページ3
展開というのは恐ろしく早い。
教室に戻り、先生に色々説明される。
ヒロインは早速、シャオロンに声をかけられていた。
「なあなあお前、名前なんて言うん？」
「桃山えみり、だけど」
イケメンに話しかけられても普通に対応するヒロインに、シャオロンは面白いと感じたらしい。
楽しそうに話している。頭上の好感度ゲージも、上がっている。
まあ、シャオロンは一番簡単だからな。それよりも……
教室にいる、もう1人の攻略対象を盗み見る。
つまらなさそうに窓の外を見ている。
入学式初日で達観しすぎだろ。
名前はゾム。コネシマ先輩と同じく、女嫌いで有名。
ただ、心を許すと途端に甘えてくるギャップがある。
心を許すまでが長いのでヒロインには早く話しかけていってほしい。
好感度マイナスになりやすいのはコネシマ先輩の方だから。
……私が2人を取り持つか？
いや、やめとくか。なんかやだ。
「Aちゃん！この子はシャオロンくん！」
『え、あ、えっと…よ、よろしくお願いします…』
あからさまに顔を赤くする。
シャオロンは途端に面白くなさそうな顔にすると、「…よろしくな」と言った。
ここまでは許容範囲内。大丈夫大丈夫。
キンコンカンコーンとチャイムが鳴る。
「あ、もう帰る時間だね。今日は楽しかった！また明日ね、シャオロンくん！」
「おん、また明日な」
好感度は「10」。
次の日
学校へ行くと、青い髪が教室の前で待っていた。
私は瞬時に乙女モードに切り替え、頬を赤らめながら「あの、誰かに、用ですか…？」と声をかけた。
こいつはウツ。女たらし。ヒロインに惚れると、一途になる。素暴かないと好感度は上がらない。
「ん？あぁ、そうそう！えみりちゃんって子、知らん？」
ウツは一瞬面倒臭そうな顔をすると、すぐに笑顔に戻る。
『えみりちゃんですか…？えっと、わかりません…』
「そっかぁ、じゃあ逃げたんかな」
逃げた？
展開終えてないけど、ヒロインはウツとなんかあったな。
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なな - 更新！ありがとうございますまぁぁぁす！！ (3時間前) (
レス) @page48 id: cffe520b59 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 華斗さん» ありがとうございます！話が浮かんだ時に書くので更新はまちまちですが頑張ります！ (4月24日 18時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
華斗(プロフ) - 好きすぎて毎日拝見しています！応援してます！！ (4月23日 12時) (レス) id: bd626aa164 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 石さん» ありがとうございます！夢主ちゃんもヒロインちゃんも喜んでると思います💪 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ーーーさん» ありがとうございます！？そう言ってもらえて嬉しいです🙏 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2024年3月17日 18時
