ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

十三話 ページ14

昼食、いつものようにヒロインはゾムにパンを渡されてた。

「最近太って来た気がする…」とぼやいていた。

『運動部にでも入ったら？』

「生徒会でいっぱいいっぱいなんだよね。もともと入らないつもりだったし」

「シャオロン、お前が野球部マネになってくれたらええのにってずっと言ってんで」

『ゾムくんってなんの部活……いや、ごめん』

普通にド忘れしたから聞こうとしたら睨まれた。

思わず演技するのも忘れていたが、幸い気付いていないらしい。

「そういえばそうだよ、何の部活入ってるの？」

「部活には入ってへん」

「ああ、私と一緒だね」

あ、ふーん？ヒロインの質問なら答えるんだ？ま、知ってたけどね？

ヒロインもゾムはもう10いきそうなんだから、ウツと遭遇イベでもしてきたらいいのに。

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