~束縛~ A.Shirahama

束縛 40 ページ40

玲於side

Aから、電話がきて何かと思えば助けてって
それだけ言ってケータイから声が聞こえなくなった

あれからHIROさんに電話して部屋番号とパスワードを聞いて、社宅に向かった

その間にずっと電話かけてんのに出ねぇ

なにかあった！？

社宅についてから、急いで部屋に上がると
リビングのカーペットの上で倒れてるA

机には、5本のお酒の缶、

...まさか...


あることが頭によぎってAに近づいた

玲「なにこれ、酒臭...」

『ん...あ、れぉだぁ』

玲「はいはい、酔っぱらいは黙って寝るよ」

そう言ってAを抱き上げた
怒り気味で言ったからなのか、ほっぺを膨らましてる

リスみてぇだよ、うん。

『ねぇ、私いつ亜嵐の元に戻れるのぉ？』

玲「もう戻れないよ」

『それじゃだめらのぉ！それじゃ、亜嵐がおかしくなっちゃうのぉ！』

そう言うと何かが切れたかのように泣き出した

おいおい、服濡らすなよ...

『亜嵐ね...一年前からおかしくらったの
私がぁ、亜嵐のぉ女遊びにぃキレてぇもう、別れよって言ったの
そしたら亜嵐怒って私に暴力ふったのぉ、
それから、ずっーとあの2階の角部屋に閉じ込められてたのぉ』

初めて知った
亜嵐くんが束縛するようになった理由
監 禁、拘束するようになった理由

そんな事があったのかよっ、たしかに一年前から亜嵐くんはAがいんのに女を取っ換え引っ換えしてた

でもまさかここまでのものとは思ってなかった

一人で考えを巡らせてるうちにAは涙を流しながら眠っていった



小さな背中に、その小さな体にたくさん辛いことを背負って、抱えて


俺に話すことは出来なかったのかよ

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