探しています【鬼滅の刃】

参拾漆の型 ページ37

冨岡目線



なんで…こいつは生きてるんだ？



一刻も早く死んでほしい。



お「義勇。落ち着こうか？」


「御意…。」


掴んでいた手の力を抜く。



ドサッと愛美が倒れ込む。



お「１時間後…愛美の処刑を行うよ。切腹だ。介錯はなし。
君はいくつもの尊い命を奪った。君の１つの命で償えるはずはないが、
その命をもって償いなさい。」


お館様の判断は、皆が予想する通りだった。








「…時透は…その女と付き合っているんだろう。」

愛美がピクッと動いた。



時透「なにそれ。知らないんだけど。」


…嘘だったのか。


愛美「だって！！！！！義勇さんは私に全く振り向いてくれないじゃない‼
嫉妬してくれると思って嘘の噂を流したのよ！！！！！」



俺が…お前の彼氏に嫉妬だと？


するわけないだろう。気色悪いな。





胡蝶「…っ。Aさんは…一体何処にっ…。」

甘露寺「私たちのせいだわ…。親友だったのにっ…裏切ったの…。」




冨岡「…。Aは…ずっと一人で耐えていた。」




煉獄「冨岡。どういう事だ？」


冨岡「これは…俺とAがまだ鬼殺隊に入る前の話だ。」
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『こんにちわ！海辺Aって言うの！
私はまだ稽古はしてないから多分貴方は兄弟子になると思う！』

元気な子…。それが第一印象だった。



俺にも兄弟子がいて。錆兎と言った。



二人は、幼馴染みで錆兎の父親が鬼に殺されたから二人で来たらしい。

Aには、家族がいるらしい。



今も生きていて、誰かを救いたい。


そう思って鬼殺隊を目指すらしい。




楽しかった。


真菰や錆兎。Aと共に稽古をするのが楽しかった。




でも、そんな日常は長くは続かなかった。

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