救出ダークネス�� ページ33
まさに、今こそ私は傍観者だ
私が何を言おうと、見えず聞こえず
ただその時を見ているだけ
景色は変わり、私の目の前にいるのは……
『リドル、くん』
やはりそこにも色はなく
ただ、底の見えない暗闇の中で佇んでいた
_____ボクは、ずっと真っ赤な苺のタルトが食べてみたかった
誰かに問いかけるわけでもなく、言葉にするだけ
私は……彼から見えていないから
______たまに通りかかるケーキ屋さんのショーウィンドウに飾ってある宝石みたいなタルト
その頃の君から見たら、さぞかし美味しそうに見えたよね
______分刻みで詰め込まれるありとあらゆる学問。出来なければ出来るまで延長される学習時間。でも、これがボクの『普通』だった
うん、分かるよ
普通って中々変えられないよね
_____トレイとチェーニャと遊ぶのはすごく楽しかった。知らないこと、やったことない遊び、2人はたくさん教えてくれた
知らないことを知るって凄く楽しいよね
私“も”そうだった
_____それから1日1時間だけの自習時間は毎日をお母様に内緒で部屋を抜け出した
_____真っ白なお皿に乗った、真っ赤な苺のタルト。ボクにとってはどんな宝石よりキラキラ輝いて見えた。
一口食べたらタルトは、すごく甘くて食べたことがないくらい美味しくて……ボクは一口ずつ味わいながら夢中になって食べた
_______時間を忘れて
そうだ、楽しいことは時間を忘れさせる
だからこそ私もゲームに時間を使ったんだ
……生きてることの意味を見い出せないから
そっと、後ろからリドルくんを抱きしめた
気づくはずもないのに
でも、抱きしめなくてはならない気して
｢……ねぇ、君は誰？｣
ふと、声がした
どうして？
聞こえないはずなのに
見えないはずなのに
｢……ねぇ、ボクは、皆は……どうしたら、許してくれるの？｣
鼻をすする音がする
きっと、泣いているのだろう
｢……教えてよ、どうしたら、ボクは……｣
『……大丈夫だよ、リドルくん。もう誰も怒っちゃいない』
聞こえないはずだけれど、言わなければならない気がしたんだ
暗闇の中で1人佇む君は……とても、寂しく見えた
気づけば、君はこちらを向いていた
『……帰ろう？』
｢……でも、ボクは……！｣
『大丈夫だよ。皆……待ってる』
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かみきれ(プロフ) - 夢主ちゃんのオールした時の性格が好きすぎて腹筋崩壊してしまいましたwwwこの作品大好きですwww (2023年4月9日 12時) (
レス) @page46 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊 - 44ページの一兆だって一億だっては逆にしたほうが量が増しますよ (2021年1月1日 8時) (レス) id: 2d69278f88 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカーン(プロフ) - みのさん» プリキュアで高校生なのはﾌﾟﾘｷｭｱｱﾗﾓｰﾄﾞのｷｭｱﾏｶﾛﾝくらいです。後のﾌﾟﾘｷｭｱはほとんどが中学生の設定ですよ (2020年6月2日 9時) (レス) id: e13caeadc6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - ぴぇんこえてぱおん。好きだわぁw (2020年6月2日 4時) (レス) id: d88b71357d (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - ユリカーンさん» ﾊｯ！？だとすると夢主たちの世代では無いですね！？ご指摘ありがとうございます！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 3b196a22ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みの | 作成日時：2020年5月14日 17時
