私の存在価値 2

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壱馬side









壱馬「Aっ！！？」












俺がそう言った頃にはもう遅くて、




新田さんを勢いよく押した彼女は、部屋から出て行った














壱馬「………… っ、A」


真剣佑「… アイツ… …い ってぇ、」









背中を壁に強打したのか 少し顔を歪めている新田さん




不意に 目が合った




















真剣佑「…… 笑えよ」


壱馬「は？」


真剣佑「惨めだろ、俺。

分かってる自分でも。

でも、っ離れたくない、





それくらい好きなのに 、」

























.









きっと この人も ちゃんと愛してたんだろうな







どこがで きっと間違ってしまったんだろう





























壱馬「…… 依存しすぎたんですよ、新田さんは。



好きで好きで、でも向こうは自分より全然そんなことなくて、

気づいたら必死で、依存して、彼女をモノ扱いしてしまったんじゃないんですか 、？」



真剣佑「っ……」



壱馬「目、覚ましましょう。


新田さん。






そろそろ解放させてあげませんか、Aのこと」
















静まり返った部屋には 雨の音が嫌という程聞こえる。







彼女は傘を持っていったのだろうか



いや、きっと 何も持たずに出て行った。





















そのまま俯いてしまった新田さんを横目に、静かにリビングを出た



























彼女を追いかけようと、一瞬思考が浮かぶ
































"ひとりになりたい"







壱馬「…… 俺に、そんな資格 ないか、」















もし熱が出て、倒れてしまっても


きっと今の俺には何も出来ない。

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