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『夕飯何がいい？』
スーパーに着きカートを押しているAにそう聞かれた。
ut｢あー、じゃあハンバーグ食べたい。｣
『りょーかい。』
そう言うとAは、鼻歌を小さい声で口ずさみながらハンバーグに必要な材料を入れ始めた。
ハンバーグは初めてAが俺に作ってくれた料理であった。当時、料理が苦手だったAは俺が｢Aの料理食べてみたい。｣と言ったのを聞いて、必死に料理を練習してハンバーグを作ってくれた。
あの時はあまり綺麗とは言い難い形だったが、練習していくうちに段々と上達していくのが目に見えていった。そして料理のレパートリーが増えて今では料理は好きです！と言えるくらいに上達した。
実はと言うと見た目からして料理上手そうと思ってたんよなぁ…。
そう、俺はAは初め料理上手だと思っていた。でも実際には、料理は苦手だと付き合って少しした後に言われた。最初は驚きもしたが、同時に可愛いと思ってしまった俺はAが好きすぎるんだと思う。
ut｢…料理上手くなったよな。｣
『当たり前でしょー。あんな練習したんだよ。それに、鬱は食生活がヤバかったから私がちゃんと正さないとって思ったし。』
ひき肉を選びながらそう言った。
初めて聞いた。俺のためだと聞いていたがそこまで考えてくれているとは思わなかった。
ニヤつく顔を抑えてAが押していたカートを変わった。
『え、ありがと。』
ut｢どーいたしまして。でもその代わり…｣
周りに誰かいないか確認してからAの手を引いて自分の体へと抱き寄せた。
『ちょっ、ばか！！』
直ぐに体制を元に戻したが我ながら自分らしくないことをしたと思う。でもAの話を聞いて愛おしくなったのは事実だ。
ut｢さ、買い物の続きするでー。｣
腕をべしべしと叩いてくるAを横目に買い物を再開した。
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まる(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。今回のお話も楽しんでいただけるよう精一杯書かせていただきます。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年4月7日 10時) (
レス) id: 2297f03d9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 新作嬉しいです！今回のut先生のやってしまったも楽しみにしています(^^)更新応援しています！！♪（ｖ＾＿＾）ｖ (2020年4月6日 21時) (レス) id: 52fb869063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2020年4月6日 20時
