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日常との出会い【5】 ページ6

ゆあん「着いた〜!」


今日は学校は休みってことで、朝から江虎町に来た。


ゆあん「とりあえずあの公園に〜っと」


僕はタチバナさんとお話したあの公園に向かって走り出した


……が、すぐ止まった。


……あれ、僕…タチバナさんと待ち合わせしてなくね???


ゆあん「う〜ん…タチバナさんと連絡先も交換してないしなぁ…」


腕を組んで少し考える。


ゆあん「……よし、探検しよう!」


僕は方向転換して逆方向へ向かった。


ゆあん「お〜いいとこじゃ〜ん」


街を歩いていると


「きゃあっ…!」


女性の短い悲鳴が聞こえた。


声のした方を見ると、薄い茶色のボブカットの女性が座り込んでいた。


「ちょっと大丈夫!?」


悲鳴をあげた女性に駆け寄る赤髪の女性。


「誰か!!そいつ捕まえて!!」


水色の髪の女性が叫ぶ。


「おいガキ!!そこどけ!!」


そして、こちらに走ってくるひったくりと思われる男。


ゆあん「誰がガキだこら」


そう言ってひったくり犯の顔面に一撃お見舞する。


「うげっ…!」


その場に倒れ込むひったくり犯。


盗んだものと思われるバッグを拾い上げ、女性達の元へ。


ゆあん「お姉さん、これお姉さんの?」


「あ…はい…!」


「あなた凄いのね…あんなに大柄な男性相手に怯まないなんて」


「それどころか顔面にパンチまで…ホント凄いわ」


急に褒められて少し恥ずかしくなる。


ゆあん「いやぁ…はは、そこまでのことは…」


その後、お礼をしたいとのことで


その女性達…ツツジさん、アカネさん、ユズリハさんとお茶をすることに。


ツツジ「ゆあんちゃんは宇和佐町から来たんだ?」


アカネ「わざわざ隣町から…」


ユズリハ「何か用事でもあるの?」


ゆあん「用事…といえばそう…なのかな?」


と言うと3人は首を傾げた。


ゆあん「会いたい人がいるんです


前にこの町に来た時に知り合って、またここに来るって約束をして…」


アカネ「え〜!素敵じゃな〜い!」


ゆあん「けど、連絡先も交換してないし


待ち合わせしてる訳でもなくて…


学校が休みなのをいいことに朝から遊びに来てるんですけど…


きっとその人は仕事中ですよねぇ…」


そう言って頬杖をつくと、3人は顔を見合せた。


ツツジ「ねぇ、ゆあんちゃん」


アカネ「その人と会うの、私達に手伝わせてくれない?」


ユズリハ「そうよ、さっきの恩返しもしたいし」


ゆあん「えっと…じゃあお願いします」


また会えるかな…タチバナさん…。

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作者名:歌詞無 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年7月22日 20時

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