始まりは王道 ページ1
その日もなんでもない、普通の日だった。
いつも通り学校行って、勉強して、友人と推しキャラについて語り合い、帰ってゲームをして、明日の宿題して、寝た。
なんて事のない日だった。
明日もまた、同じ日が来ると思っていた。
しかし、普通の日は唐突に消えた。
さて、いきなりだがみんなは夢小説のトリップものを見たことがあるだろうか。基本トリップものにはどんな風にトリップするのかが決まっている。
1、事故にあったら異世界
2、雷的な自然現象
3、起きたら異世界
など王道展開は何パターンかある。
そして、私の目の前にいるのは、白いTシャツにジーパンさらに何故か前髪で顔が隠れている男性。
「やっほー☆神だよ☆」
私はきっと死んだ目だろう。
私の目の前で、ペラペラとトリップだの君は選ばれたんだよーだのほざいている神(笑)に私は思わず頭を抱えた。私はこういう展開をよく知っている。今まで色んな夢小説を見てきた。そう、これは
4、神様のいたずら(失笑)
はた迷惑な神様にトリップされる。私は頭を抱えながら口を開けた。
「あの、ほんと、勘弁してください。いやマジで」
「何故だい?君は自分の好きなキャラに愛されたくはないのかい?」
「キャラは愛でてこそのキャラです。トリップとか興味ないんで。卒業してるんで」
「んーでも、もうトリップするのは決めちゃったことだしぃ。とりあえずレッツトリップ☆」
ぱかっと足元の床が開いて私は落ちた。
あぁ、これは夢だった。夢であってくれ。
朝、目がさめると、見知らぬ部屋。
私は自分の頬をつねった。痛かった。私は一呼吸ついた。
自分の絶叫と受難が始まるまでそうたいして時間はかからなかった。
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作者名:かめこ40% | 作成日時:2017年11月13日 22時