学校 ページ42
君香には、先行くね、とだけ送って、学校へと向かう。
まだ、日も昇っていない。
生徒はおらず、先生さえもいない可能性があった。
けど、やはり門や校舎は空いている。
教室に入ると…1人だけ、いた。
その子は、長めの髪をたなびかせながら、こちらを向いた。
なんで窓開けてんだよ。
「おはよう。今日は来ると思ったよ。美織ちゃん。」
「よくわかったね。ってか早いね。…清水さん。」
私は苦い顔で答える。
こうなることがわかっていたなら、もっとぎりぎりにくることもできただろうに。
「やだー、“清水さん”だなんて。私たち、友達でしょ?聖奈でいいよー?」
友達?
んなわけない。
「どういうつもり?」
「なんのこと?」
「唯使って、何しようとしてるの?」
「へぇー名前で呼び合う仲なんだー!旭かわいそうー」
!
なんで…名前呼びなの?
つい最近まで、旭君って呼んでいたのに…。
「だってさー、美織ちゃんがうんって言ったんだよ?」
「は?」
「美織ちゃんがー、私が『その子の悪い噂流しちゃおっかなー』って言った時、うんって言ったじゃん。」
「そんなことっ…!」
無い、とは言い切れない。
「ふふ、知ってるよー?美織ちゃん、あのとき私の話、ぜーんぶ聞き流してたでしょう?」
「…。」
何も言えないとは、このことか。
「美織ちゃんが悪いんだからね!旭も私がもらってあげる!」
悪役のように不敵な笑みを見せつけ、聖奈はドアから出て行った。
私は窓を急いで閉めて、机にうつぶせになった。
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りりあーね(プロフ) - はるはるさん» ありがとうございます!読みやすいと言ってもらえるなんて…光栄です(*^◯^*)更新頑張ります!相方にも頼んで←。。確かに寒いですよね、はるはるさんもお気をつけてください!お互いこの寒さを乗り越えましょう!笑 (2018年10月21日 0時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - 面白くてとても読みやすかったです。流石です。合作なんですね。更新、無理はせずに少しずつ頑張って下さい!最近寒いですから体調にはお気を付けて下さいね。 (2018年10月20日 23時) (レス) id: 0a19bd2b46 (このIDを非表示/違反報告)
りりあーね(プロフ) - みなとS*さん» 歌詞ドッキリ書くよ!待たせちゃってごめんね! (2018年10月18日 18時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼし(プロフ) - 紗希さん» 組長ありがとー (2018年9月3日 23時) (レス) id: 7172afc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
りりあーね(プロフ) - 紗希さん» あーとー (2018年9月3日 17時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィドール&うめぼし x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yuzu/
作成日時:2018年8月16日 2時