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問18:何? 入社試験? ちょっとそんなの聞いてないんだけど!? ねえ、なんで目を合わせてくれないの太宰君!?? ページ17

「じゃあ行こうか」


太宰は笑って言った。え?と善逸は返す。しかし、太宰は何も説明するつもりは無いらしい。笑って善逸を待っている。


「い、行けばいいんだろぉ……」


ああ、嫌だな行きたくないよ、そんな事を考えながら太宰の背中を追って探偵社を後にした。


「国木田、本当に二人っきりで行かせるの?」
「…? 何か問題が?」
「………僕、知ーらなーい」


国木田は何が何だか分からなかった。
暫くして国木田は乱歩の言っている意味が分かる。そして、雷も落ちた。


「敦ぃ!! 今すぐ近くの橋に行け!!」
「は、はいっ!! ……橋?」


国木田の持っていた携帯がミシミシと音が鳴る。かなり国木田がキレている証拠だ。
そんな国木田を見て怯えながらも敦は探偵社を後にする。行先は探偵社から一番近い橋だ――。


「な、何これ……」


橋の上は混沌(カオス)だった。敦の上司、太宰は女性に心中の申し込みを、善逸はまた違う女性に泣きついていた。


「嫌だよぉぉおお!! 見捨てないでくれよぉぉおお!! 結婚してくれよぉぉおおお!! 死ぬ前に結婚しておきたいんだよおおおお!!!」
「嗚呼、なんて美しいお嬢様なんだ。どうだろう、一つ私と心中を」
「ちょっとちょっとちょっと!!何してるんですか、貴方達は!!」


混沌の中に入っていく勇者敦。いや、嫌でも入らないといけないのだ。これを止めなくては敦が国木田に殺される。


「おや、敦君じゃあないか」
「おや、じゃ無いですよ!! 一体何してるんですか!?」
「あああ、敦ぃぃいい!!」


ボロボロと滝のように涙を流す善逸を見て本当に何があったのか、と思った敦だった。

問19:ちょっと少し前の話?→←問17:なんで俺、ここに居るの?



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美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど…  とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月27日 0時

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