【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

227個目 お泊まり ページ33

緑｢そろそろ寝るのだよ｣

『はーい、いやちょっと待って』

緑｢？なんだ｣

『なんで緑間くんが下で寝ようとしてんの』

分かってた
そーゆーくだりがあるって予想してた

緑｢お前を下で寝させるわけないのだよ｣

『今日試合に出た人を下で寝させるわけないでしょ』

そこからは恐ろしいまでの譲り合い

緑｢客人を下で寝させるなどありえないのだよ！｣

『部屋の主人を下で寝させるとか聞いた事ないですけどー！』

緑｢その部屋の主人が下で寝ると言っているのだよ！｣

『その客人も下で寝るって言ってますが？！！』


はぁ…はぁ……


緑｢はぁ…このままでは埒が明かないのだよ｣

『じゃあどうするの？じゃんけんとかなしだからね。緑間くん強いんだから』

緑｢む…｣

あ、じゃんけんで決めようとしてたな
仕方ない…もう夢小説でよくある展開に持ち込もう←

『一緒に寝よう！』

緑｢はっ！？｣

『一緒なら問題ないでしょ！』

緑｢あるに決まっているのだよ！｣

『恋人じゃん！』

緑｢っ、お前な…っ、…はぁ、分かったのだよ｣

『いぇーいっ』

勝った。とかこの時は単純に考えていた







『(ち、近い……)』

電気を消し、緑間くんのベッドに2人で寝ている
緑間くん自体が大柄なのでくっついていないと落ちてしまう
なので私は背中を向けて緑間くんにくっついている

ちなみに緑間くんはナイトキャップを被って綺麗に寝ている

『(……もっと、こう…抱きしめて寝てくれるかと思ったけどなぁ……)』

期待しすぎたかな……

寝ようと思っても目が冴えて眠れない
携帯をいじろうと思ったが緑間くんが起きてしまうから触れないし…
というかもう緊張で寝れない
これは寝不足決定だ、なんて考えながらモゾモゾと動いていると、

緑｢……眠れないのか｣

『…！ごめん、起こした…？』

緑｢…いや、俺も眠れなくてな…｣

『今日試合だったのに、なんか変だね…』

緑｢……A、こっちを向くのだよ｣

『えっ、』

戸惑いながらもモゾモゾ動きながら緑間くんの方へと向くと、あの緑間くんが私の方を見ていた

緑｢……こうすれば眠れる気がするのだよ｣

『っ！』

緑間くんに抱き締められる
恥ずかしくもあったが何より安心した…
緑間くんの胸元に顔埋め目を瞑った

それからゆっくりと意識が落ちていく





夢か現実か分からない所で何か聞こえた気がした








｢…………愛しているのだよ｣

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