【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

221個目 お家デート ページ27

『ならこれで終わり！』

緑｢っ！///｣

そして私は緑間くんを抱き締めた

酷いことをしたとはいえ、緑間くんだって辛い思いをしてきたんだ
勝つ為に人一倍以上の努力を積み重ねてきたのに、それを"才能"の一言で全て済まされ、挙げ句の果てには勝てない事のストレスを暴言に変えられ浴びせられてきたんだ

何も感じないはずがない……
1年間一緒にいてやっと気づいた

『……よく頑張ったね、緑間くん…』

そう呟き、なだめるように優しく頭を撫でる

緑｢…っ、｣

すると強く緑間くんに抱き締められる
いや、しがみつかれてるっていう方が正しいかな？
私の肩に顔を押し付けている
私よりも一回り大きいのに、何だか子供みたいだ
そのせいか、堪らなく愛おしくなる


少しの間、静かな時間が流れる


『(そろそろ落ち着いたかな…？)』

そう思って声をかけようとした瞬間、

緑｢A……｣

『んっ？』








緑｢キス…してもいいか…？｣








『……へっ！？///』


今キスって言った！？
聞き間違いじゃないよね！？
一気に顔が熱くなる

緑｢…ダメか…？｣

ちょっと待って緑間くんそんな顔できたの！？
今の緑間くんの顔は、子犬のような顔をしている
学校どころじゃない、今までで1度も見たことの無い表情だった

『だ…ダメじゃ、ないよ…？』

小さな声で呟くと、聞こえたのか私の頬に手を添える緑間くん
心臓が耳元にあるんじゃないかと勘違いしてしまう程、ドキドキしている
だって、は、初めてなんだよ…！？


緑間くんの顔が近づいてくる
私は反射でｷﾞｭｯと目を瞑る









唇に柔らかい感触が当たる


心臓がキュンとなる


『(あぁ……緑間くんとキスしてる…)』


触れるだけのキスだったが、長い時間していたように感じる
そしてどちらからともなく口を離す

照れくさくて奇声を上げて暴れるかと思っていたのに、今はそんな事より幸せな気持ちが上回っていて涙が出そうなくらいだった

自然と緑間くんの首に腕を回し、自分からもキスをする
それを緑間くんは受け入れてくれた

何度も何度もキスをした
お互い満足するまで……








やっと正気に戻った時には恥ずかしさでいっぱいだった
それは緑間くんも同じで、距離を開けて座っている状況だ

緑｢…っ///｣

『…///』

そんな中、緑間くんが口を開いた


緑｢……A、……ありがとう…//｣

『っ！……ふふっ、どういたしまして！//』

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