【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

220個目 お家デート ページ26

そんなに見られたくなかった物なのか
男子高校生のいかがわしい本見つけたみたいでなんかすごい気まずい…←
でもいつまでもこのままではいられないので、

『…緑間くん、おいで？』

ちょいちょいと手招きをすると、緑間くんは意外にも素直に私の前に座った
なんか大きな子供を叱る前みたいだ

『中学の頃に何かがあったのは知ってる……でも緑間くんが言いたくないなら聞かないし、無理して言わなくてもいいよ』

私の言葉に緑間くんが驚いた表情を浮かべる

『だってみんなの辛かった時期でしょ？それを無理やり聞くようなことしたくないし……』

というか正直そこまで興味が無い←
過去は過去だしね、もう変えられないことをあーだこーだ言ったって仕方ないじゃん
それに、

『緑間くんが好きなことには変わらないしね！』

ドヤ顔をしてそう言うと緑間くんがようやく口を開いた

緑｢……A、もし俺が話すなら聞いてくれるか…？｣

『…うん、もちろんっ』

それから緑間くんは全部話してくれた

私がキセキのみんなに会ったあの時期はまだチームプレーをしていた
でもその後からみんながキセキの世代といわれる才能が開花し始めたらしい
その頃から勝つことが当たり前になり始め、ノルマを決めたりもした
でもまだ…全中優勝を喜び合っていた


しかし全部がおかしくなったのは3年生になってから
監督が病で倒れ、青峰くんも練習には来なくなった
キセキのみんな誰もチームプレーをしなくなり、パスも必要としなくなった

そして決定的に帝光中バスケ部がおかしくなる出来事が起きた……
紫原くんと赤司くんが1on1をした
その時から赤司くんにもう1つの人格が現れ、帝光中バスケ部は勝利主義になった

そして全中決勝…
あのゾロ目のスコア、緑間くんが言うには点取りゲーム
つまり真剣な相手に対して遊びで返した
スポーツをする上で最低なことをしたのだ

そして勝つことが当たり前だったのに、部を辞めたお姉ちゃんと黒子くんが理解出来なかったらしい
だから初めて会った時に私に聞いたと……

『なるほどね……緑間くん』

緑｢なんだ…、ぐっ！？｣

とりあえず緑間くんの脳天にチョップを食らわせておいた

緑｢な、何をするのだよ！｣

『え、とりあえず1発食らわせただけだけど？』

緑｢な…っ、お前な！｣

『でもこれで終わり！』

緑｢！｣

『緑間くんはちゃんと自分のやったことの重さを理解して、ちゃんと反省もしたんでしょ？』

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