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23個目 ページ24

大「あぁ、この子が中を覗いていたものでな」

宮「お前、昨日のやつじゃねぇか。何しに来たんだ?」

『え、えーっと……』

背後には巨人、目の前にはイケメン。
私の足は瀕死状態。どうする?

【たたかう】
【なかま】
【にげる】
【命乞い(土下座)】←


『い、命だけは…』

宮「は!?」

大「え!?」

地面に手をつき命乞いする。もう私の頭はキャパオーバー済み。
カオスとも言えるこの状況に救いの神が現れた。

高「どうしたんですかー?…って、Aちゃんじゃん!てかなんすかこの状況www」

緑「またお前か」

なんだその言い方は。
いつも私がカオスな状況にいるみたいな、解せぬ。

高「てか見学に来てくれたの!?」

宮「は?見学?なんで朝練見に来てんだよ」

こっそり覗き見したかったから、なーんて言える訳ないよねー!

大「それならコソコソしないで見てくれて構わないぞ」

『えっ』

高「大坪さんもこう言ってるしほーら!」

『oh…』

なんかデジャブ、昔もあったなこんなの。
そして高尾くんに連れられ体育館へと入った。
帝光中の体育館とはまた違う、年季の入った体育館。悪く言えばボr…ん゛んっ!

大「練習始めるぞ!」

今回は堂々と見学できる、朝練だから軽めのメニューではあるけど。
軽くウォーミングアップが済むとすぐにボールを使った練習が始まった。
見ただけで分かる、レベルの高さ。

『おぉ……』

どうしてだろう、すごい簡単そうに見える。そして、何度でも言うけど高尾くんと緑間くんは凄い。
見ていてワクワクしてしまうようなパス、ボールが回ってくれば確実に決めてしまうスリー。
前より近くで見るとずっとずっと凄かった。





宮「おいこら!声出せ1年!!轢くぞ!!」





『………轢く?』

突然聞こえてきた暴言。私は耳を疑った、何故ならあのイケメンの口から出た言葉だったからだ。
そして何となく察した。
これはマネージャー入るわけねぇな、と。
それから度々聞こえてくる怒声は基本あの人からだった。

『ひえぇ〜……怖っ』

殴る、刺す、燃やす、埋めるなどなど。
何かあったのだろうか←

大「よし!朝練はこれで終わりだ、片付けを始めてくれ!授業には遅れるなよ!」

気付けばもう終わりの時間になっていた。
時間が過ぎるの早いな。

高「Aちゃーん!」

『おいーっす』

高「どうだった?」

『どう?うーん……とりあえず』









『暴言しか記憶にないや』

高「ぶふぉwwwwww」

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設定タグ:黒子のバスケ , 緑間真太郎 , 秀徳   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時

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