「やっと、見つけた」 ページ21
ドフラミンゴside
あーあ、今日もつまんねぇ会議だったなぁ…
暇潰しに海兵を操ったりしてたらセンゴクに怒られて…
これと言って変化は無かった．
強いて言うなら、鷹の目と鰐野郎が珍しく来てたぐらいだ。
「チッ、つまんねぇなぁ」
と俺は軽く舌打ちをした。
仕方がねぇ、今日も部屋で本なんか読んで暇潰すか…
と思った矢先、何処からか声が聞こえた。
「……だ……ね」
？…空耳か？
「…さ………らお…う…が…………ぱ……る？……は……に」
いや、違うな。声のトーンからして男と女2人。
「…そ……の！……ってる…ろ！…あ……ら！」
「………る？………わ……ない！」
「そ……も！な……よ！あ…し…る！って！」
歩く度に声はだんだんと大きくなり、声の主何やら興奮していた。
なんだ？喧嘩か？
曲がり角を右に曲がると声の主がいた。俺は寸の所で止まり、曲がり角に身を隠した。
声の主はどクザンと女だった。予想通り2人は喧嘩をしていて、女の方はパニックになっていた。
ん？あの女…どこかで……
______無い…もう死ぬ予定だから
「！……フッフッフッフッフッ！」
俺はその場でしゃがみ込み腹を抱えた笑った。
_______"無感情"だから
11年振りか…随分、変わっちまってよぉ…
やっとだ。
やっと
やっと！
見つけた…！
フッフッフッ…
良い感じに育ったじゃねぇか…
11年前のあの時の目は死んだ奴の目みてぇで、何も入ってない目であの目も好きだったが…
なんだ、今の目はッ！
まるで、憎しみや、怒りしか無い目だ！
何処ぞの珀鉛病のガキを思い出すぜ。
俺は高揚しながらもすぐさま、彼奴等の元へと早足で向かった。
「フッフッフッ！見つけた…！！！久々だなぁ？」
クザンは心底嫌そうな顔をしていて、アイツは目を見開いていた。
何だ、この高揚感。心の底から湧き上がる何か…
ゾクゾクする…！！！
「随分、変わっちまったなぁ」
ほんと、見た目も中身も何もかも全部。
俺好みに変わった！！！
フッフッフッ！これからが楽しみだ…！！！
なぁ、"A"？
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