17☆救出できるか!? ページ9
診療所から15分くらい歩いた新興住宅地の一画に、
金沢誠のお姉さんの家はあった。
高いコンクリートの塀にぐるりと囲まれていて、
さらに正門の大きな門扉はピタリとしまっていた。
中は少し見えない。
あたりは暗くなり始めていた。
金沢誠と約束した時間まであともう少しある。
その間にわたしたちは、どうやって塀をよじ登って、
中に忍び込むかを検討した。
1番いいのは、ふたりが肩車をして、
その膝とか肩を足場にして3人が中に入り込むこと。
って予定でしたが、
外に残る予定のアーヤと和彦では背が足りないし
和彦とわたしだと、
「真実が折れそうで無理!」って言われるし、
(それを聞いてアーヤが「わたしは?」
って顔してて、貴和がなんか耳打ちしたら
ニヤニヤしてた( ˙-˙ ))
アーヤとわたしだと不安定だし、
折れそうで無理って言われたから…
そんなわけで、わたしたち3人の誰かと
忍び込み班の誰かが
変わればいいということになった。
けど、和彦の体重が乗ると、男子でも足場になった人間が
つぶれるかもしれないって和彦本人が言い出したの笑
本人が言うなんて!ってみんな恐れをなしちゃって笑
結局、和彦と貴和は残って、
女子のどっちかが忍び込むことになった。
「立花じゃダメだ。スカートだから。」
「真実行くぞ。」
「じゃあ、アーヤ。赤ちゃん絶対助けるから。
なんかあったら、サポートよろしくね。」
「うん!」
アーヤが返事をしたあと、貴和が言った。
「時間だ。」
言いながらすばやく和彦の上に飛び乗った。
「来いよ、上杉。」
まず和典が、和彦と貴和をよじ登って、塀の上に立つ。
「お先。」
そう言って、和典は中に姿を消した。
貴和がわたしの後ろをチラッと見た。
「次、真実。」
何を見たの?笑
そう思いながら、二人の上を登る。
「失礼しまーす。」
で、塀の上に立った時に、わたしの後ろになにがあったか見てみた。
アーヤと和臣が、そこにはいて、何か話しているようだった。
あの二人、良い感じに見えるけど、
他にも狙ってる男子いるだろうなあ笑
和臣は、狙ってるわけじゃなくって、あれ天然だろうし。
****************
ここで、若武がアーヤに「俺のこと、心配?」
って言ってるイメージ。
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フェアリー - この作品大好きです!更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2021年12月25日 23時) (レス) @page6 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - ももんがさん» そんなこと言ってもらえて嬉しすぎます泣 こちらこそ最後までお付き合いいただきありがとうございました! (2020年4月8日 1時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 最後の最後まで最高の作品をありがとうございました!お疲れ様でした!また出会える事を、楽しみにしています!ありがとうございました! (2020年4月4日 21時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - マロマロさん» 年明ける前にするはずが…ごめんなさい!もうすぐ終わるので、今日の夕方らへんにちゃっと更新したいと思います! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
マロマロ(プロフ) - 更新待ってます 頑張ってください! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 1787986370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/
作成日時:2019年11月21日 18時