切られたページは知っている２

＊ ページ3

「では、発表します。」






有田先生が少しして言った。




そのとき、みんなの間で一瞬、緊迫感が立ち込めたけど、

次のセリフで爆笑に変わった。



「犠牲者は、」


ゴクン


「若武くんです。」






和臣…おつ。




「ばかやろう！笑うなっ！」




和臣は真っ赤になって怒ったけど、いや笑いを止めるなんてムリよ、ムリ。







「捜査は急を要するんだ。若武、必ず明日行けよ。

そして、情報をつかんでこい。」



貴和に言われて、和臣は不愉快そうに身をひるがえして出ていった。






和臣が出ていったのを見て、和彦が、少し心配そうに言った。



「あいつ…1人で大丈夫かな？」



「和臣、本当はめっちゃ痛がりだもんね。」



そうわたしも言うと、アーヤがびっくりする。





「カットするタイプだから、サッカーしてる時とか

ケンカしてる時は、どんな怪我でも平気なんだけど…

あとになると、人の倍痛がるんだ。」





和彦の言葉に、わたしも続ける。



「普通の人間より、神経が発達してるのかも。

いすの上で失神しないといいんだけど…」





アーヤが心配そうに考え込む。



はい、アーヤは和臣のために付き添うこと確定でーす((




本当に行くかは知らんけど笑

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す