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ページ37

「そんなこと、どうしてわかるの?」




和彦は、アーヤが言ったその言葉に得意そうになる。


「靴箱に子供の靴があって、内側にマジックで池端保育園って書いてあった。」



そして、続けて言った。


「真実と、黒木ならわかるでしょ?」



貴和とわたしはうなずき、わたしが代わってアーヤに答える。



「池端は、市立なの。

だから、けっこう規則がうるさくて、

自営業か共働きの家の子しか預からないんだ。」




「そう。だから、奥さんはどこかの会社に勤めてるはず。

あとひとつ、このところ雨が続いてるから、

ご主人の靴のいくつかは湿ってたけど、

奥さんのは全部きれいに乾いてた。だから、ずっと外出していない。」



アーヤが深くうなずく。


きっと心で拍手を送ってるよ笑






「保育園だったら、誘拐はしやすいよなあ。」


和臣がつぶやいた。



「迎えに行く時間に親よりも先に行くだろ?

で、頼まれてきましたって言えばいいんだ。」



その言葉に貴和が同意する。



「その前に保育園に一本電話入れとけば、完璧。

ちゃんと名乗って、親類とか同僚とか適当に言ってさ、

いつもお世話になってます。なんて挨拶もしてから

おもむろに、親から頼まれましたから何時に行きますって言って、

その時間に行きゃ、たいていはだませるよ。」




確かに。


わたしがうなずいていると、アーヤが言った。

「したことあるみたい。」



貴和は大人っぽい笑みを浮かべた。


「されたことあるんだ。」




みんながいっせいに貴和を見、男子たちが大声で言った。


「すっげえ、カッコいい!」



そんな男子たちを、ありえんっていうような目で見るアーヤ笑


そーよね、遊びじゃないもんね。





ヨシヨシしとこ( ˙-˙ )

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フェアリー - すみません。ページ7の11行目のとこ、「ためすぎだろ」じゃなくて「だめすぎだろ」じゃないですか?間違ってたらすみませんm(_ _)m (2021年12月25日 19時) (レス) @page7 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
- よかったです! (2020年1月5日 7時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!合ってます!即直してきました! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
- 私が間違ってたらすみません! (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!えーっと、誤字を見つけました。ページ25の若武君の「上杉は、…」で、『かかわっら』と書いてあるところがあります。『関わった』ではないでしょうか? (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2018年5月15日 15時

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