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すると、とつぜんアーヤが真っ青になって言った。
「ね......人がいなかったら?」
え、これだけのことで、真っ青になったの?笑
貴和が、こともなげに答えた。
「黙って入るさ。その方がよく調べられて、都合がいい。
鍵なんて、ピン一本でどうとでもなるから。」
そうそう。
うなずくわたしとは別に、
さらに青ざめていくアーヤ。
まあ、ピン一本で入るって犯罪に近い......犯罪?
だもんね。
「それって住居侵入罪とか言われないの?」
アーヤがおそるおそる......というように聞くと、
貴和は、あっさり答えた。
「言われるさ、見つかればね。
だから、見つからないようにやる。」
貴和の自信にあふれたその横顔は、
胸が痛くなるほどきれいで、危険な魅力に満ちていた。
わたしは、貴和には良心ってものがないのかも......((
なーんて思いながら、ついつい
その大胆不敵な美しさに見とれてしまった。
別に好きとかじゃないからね?笑
そのとき、
「はい。」
インターホンのむこうで、男の人の声がした。
わたしたちは、とたんに緊張して貴和を見、
貴和は静かに言った。
「すみません。西小の生徒ですが、
ボールがお宅の庭に入ってしまったんです。
取らせてもらえますか?」
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フェアリー - すみません。ページ7の11行目のとこ、「ためすぎだろ」じゃなくて「だめすぎだろ」じゃないですか?間違ってたらすみませんm(_ _)m (2021年12月25日 19時) (レス) @page7 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
星 - よかったです! (2020年1月5日 7時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!合ってます!即直してきました! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
星 - 私が間違ってたらすみません! (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
星 - こんにちは!えーっと、誤字を見つけました。ページ25の若武君の「上杉は、…」で、『かかわっら』と書いてあるところがあります。『関わった』ではないでしょうか? (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/
作成日時:2018年5月15日 15時