切られたページは知っている

＊ ページ27

「接着剤の乾いたものだと思う。

でも、本のとじ込みに使われていたものとは違う種類だし、

そのへんに売ってるものでもない。たぶん特殊なノリだ。

犯人とは関係ないのかもしれないけれど、一応分析してみるよ。

黒木、ノリの成分を表示した商品カタログも、頼む。」



「オッケー。」




次々とみんなの役目が決められていった。


その時、なぜかアーヤがソワソワしていることに

わたしは気づいた。


でも、結局どうしてそんなにソワソワしているのか、わからなかった。



それでつまらなそうにしているアーヤに、貴和が言ったんだ。



「アーヤ、君は脅迫状に関して猛烈に働いたじゃないか。

その間、オレたちはなにもしてなかったんだ。


あ、休んでろっていうよりは、勉強してろ、かな。

受験日は近いぜ。」






アーヤは、思わず現実に引き戻されたようにハッとして、息をついた。



わたしもすっかり忘れてたわ...。

9☆カット、10☆時には犯罪者集団→←＊

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