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8☆思いがけない友だち ページ22

「名前のところだけが、確信が持てないのよ。

『加藤』は、まちがいないと思うけれど、

『行利』か『利行』か迷うの。」





アーヤが説明を終えると、みんなは、

いっせいに大きな息をついた。




いちばんはじめに口をひらいたのは、

もちろん和臣だった。



「ほら、やっぱり大事件だったじゃないか。」


うれしそうに言って和臣は、

それまでによりかかっていた黒板に向きなおり、

チョークを持って、子ども誘拐事件と書いた。



「こいつは、前の事件よりよっぽどデカイぜ。

立花、捜査会議の記録をとれよ。」




アーヤは、ファイルを取りだした。



お、新しいファイルじゃん!


どこで買ったんだろ、オシャレ。




気になったわたしは、小声でアーヤに言った。



誰もファイルのことに対して、

何も言わないせいか、ブスーッとしてるから笑



「それ新しい事件ファイル?

オシャレだね。どこで買ったの?」



するとアーヤは、顔を輝かせて言った。




「さすが、真実ちゃん!そう新しいの。

イングランド製のやつを、

赤坂ホテル・ニューオータニの地下にある

お店で買ったの。どう?」


「欲しい。」





そんな感じで話していると。



「ねえ、警察に届けたほうがよくないかなあ。」




和彦が言って、グルリとわたしたちを見まわした。




「誘拐だったら、前の事件とちがって命にかかわることだろ。

早くしないと、あぶないかもしれない。」




そう言われて、わたしは、急に心配になった。



こうしている間にも、

どこかの子どもが殺されそうに

なっているのかもしれないと考えると、


恐かった。





「まあ、待てよ。」



和典が言って、よりかかっていたいすの背から

体を起こした。



組んだ腕を机の上に置きながら、

涼しげな光をうかべた目で、するどく、

わたしたちひとりひとりを見る。



「もし誘拐が本当なら、なぜ犯人は、

そんな重要な手がかりの残る本を

わざわざ図書室に戻したんだ?


黙って捨ててしまえば、すむことだろ。」







****************

間違えて更新しました。

8、全部カットじゃなかったああああああああああ


書き直しするので、お待ちくださいませ

*→←*



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フェアリー - すみません。ページ7の11行目のとこ、「ためすぎだろ」じゃなくて「だめすぎだろ」じゃないですか?間違ってたらすみませんm(_ _)m (2021年12月25日 19時) (レス) @page7 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
- よかったです! (2020年1月5日 7時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!合ってます!即直してきました! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
- 私が間違ってたらすみません! (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!えーっと、誤字を見つけました。ページ25の若武君の「上杉は、…」で、『かかわっら』と書いてあるところがあります。『関わった』ではないでしょうか? (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2018年5月15日 15時

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