俺の推しがこんなにも尊い。

【HappyValentine：あらなべ】 ページ13

今日はValentineday。


日頃の感謝を伝える日とも言われますが、あれれ？なんだか空気が重めなような。




渡「…………」

「…………」




ああ〜……この二人のせいでしたか。
確かにこの二人、よく口喧嘩したりしますが、普段はそうでもないんですよね。


ただ口数が少ないだけで、まあ口開けば喧嘩するんですけど。(ダメなやつやん)




「………ねぇ、これやるよ」

渡「……何、これ。」

「…今日バレンタインだし、一応渡辺さんにも作ってきたから、あげるよ。」

渡「はああああ？？？なあに上から目線でチョコ配ってんだよっ！！腹立つなあ！！」

「こ、こっちこそはああああなんですけどっ？！今日くらい喧嘩しないように穏便に事を済ませたかったのに、なんでっ…！！」




苦虫を噛み潰したような顔をする荒木くん。

あーあー、せっかく頑張って作ったのに、これじゃあ台無しですね。


お互い気を張りすぎてるから、突っ張ってこんな拗れた関係になってるんでしょうが。



まったく、どっちも素直になればいいものの、なんだかなあ。



渡「……何、泣きそうな顔してんだよ、調子狂うだろ、」

「っ、別に、そんな顔してないし！いらないなら俺が食うしっ、ってちょっと、！」

渡「食わないとは言ってないだろ、言い方が腹立つってだけ」




おもむろに出したブラウニーを食べようとすると、阻止するかの様に腕を引っ張る。

…なんだよ、少女漫画かよこの野郎。



渡「……んだよ、美味いじゃん」

「あっ、当たり前だろ！舘様と一緒に作ったんだから、ぁ、？！」

渡「今は俺といんだから、他の男の名前なんか出すなよ」

「〜っ…！ばかっ！」





馬鹿はお前らだこのバカップルめ。

いい日過ごせよ！！HappyValentine！！

【HappyValentine：あらだて】→←【HappyValentine：さくあら】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す