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あのときのことを思い出していると
いつのまにか
だいぶ時間が過ぎており
当然ながら、柊は目の前から消えていた
きっと私が
こうして油断している隙に
準備室に戻ったことに間違いはないが
どうも腑に落ちない。
結局、
ぶっきーに呼び出されたものの
正直言って
彼の言いたいことは
あまりよく理解していないのが現状だ
わたしが無意識に
Aのことを傷つけていること。
今までは
そんなことを考えた試しもなかった
Aは人よりも気遣う
そして溜めやすい性格でもあるのは
なんとなく気付いていた
だけど彼女は
そんな姿を表では見せたことはない
自分よりも
他人を優先する彼女のことだから
きっと
心配させたくなかったのだろう
わたしはそんな彼女に
一体何をしてしまったのだろうか。
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作者名:まいにちねむい | 作成日時:2019年2月21日 14時