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"アイツが憎い"






そう言った彼女の表情からは






冗談ではなく






本当に殺意があるように読み取れる。







「アイツが





他にも何かしたって言うのかよ」






「そうだよ!ハッキリしてよ!」






一人の女子生徒に





男女問わず大人数で責める光景は






赤の他人から見れば






間違いなくイジメに見えるだろう







しかし、





この状況の場合は違う






「はぁ……アンタ達はまだ






あいつの本当の姿に気づいてないだけ。






てか、いい加減しつこいんだけど?」







そう言って






教室から出て行ってしまう唯月。






取り残された者は





多くの不満を抱えながらも






先程、彼女が言っていた言葉の意味を





考えていた






「本当の姿ってどういうこと?」






「知らねぇよ。






ただアイツは俺たちの知らない






里見を知っている」

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作者名:まいにちねむい | 作成日時:2019年2月21日 14時

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