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「まず、私には前世の記憶というものがある。」
そんな言葉を聞いて、何を言っているんだろうと思ったのが正直なところだ。
「…はあ、その調子では、お前は記憶が無いようだな。」
そりゃあそうでございますよ、ええ。
「電話番号の渡し方とか前世の記憶とか、貴方ラブコメの読み過ぎじゃないですか? 」
「ほう?」
……口が滑った。
「私のしたことを馬鹿にすると言うのか?」
「いいえ、トンデモゴザイマセン…」
ぎぎ、と不自然に右を向いてしまうのは不可抗力だ。
でも、なんでかこんな威圧感を私は知っている。
先程の巫山戯た言葉も、少し信じてしまう。
ラブコメの読みすぎは、私の方だったかもしれない。
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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月31日 22時