夢みたいな現実。7 ページ7
うぅ〜…あれから一時間も待ってるのに来ない〜!
まさか忘れてる!? はないか。政府が気付くだろうし。
もしかして……
見習いが来るってのはインチキだったとか…?
………………………まっさか〜! こんな大掛かりなドッキリはないよ、きっと!
「す、すみませーん…誰かいらっしゃいますか…?」
ほら来た!
あれ、入るときってあんな声の掛け方だっけ?
……いやきっと、ちょっと感情が入ったお人形さんなんだよ〜
「ようこそ見習いさん! 我が本丸へ!」
私が精一杯の歓迎の言葉を贈る。
まぁ、人形だからこんなことしても無駄なんだけどね。
心の中でそう思っていると、なぜか見習いさんはきょとんとしていた。
まるで「なに言ってんの?」とでも言いたそうに…
「はい?」
「ん?」
「…本丸?」
なにを言っているのだろうか?
見れば分かるだろうに…
だがここは好印象!
ちょっと特殊な見習い(人形)さんなんだよ!
「うん! そうだよ!」
好印象を目指し、私が言葉を選んで言うと
見習いさんはなぜか辺りを見渡した。
そして、自分のことを指さして
「……見習い……?」
……ど、どうしちゃったんだろう……?
まさか記憶喪失!? この場にいるのに自分が見習いだってなんで分からないの?
「…う、うん。そうだよ…?」
ぎこちなくなってしまった…
でも、これは仕方ないと思う!
だって人形の本丸に来るのは人形だけのはずだし、こんな話一回も聞いたこと__
__最近、主さまのような本丸が乗っ取られていると聞きます。見習い殿には十分にご注意を__
昨日、寝る前にこんのすけが言っていたことを思い出す。
その時は眠さと信じていなかった自分がいた為、真剣な話だとは思わなかった。
けど、今思えばあの時のこんのすけの表情は真剣だった。
そんなことを考えていると、見習いさんは恐る恐る私に尋ねてきた。
「えーっと、審神者、様…?」
やっと思い出してくれた…?
でも___
「うん、そうだよ!私はこの本丸の審神者で、なのはって言うよ!」
___でも、この釈然としない気持ちは何なんだろう…。
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なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時