いや違う、この本丸の主は私だ。【刀剣乱舞】

夢みたいな現実。６ ページ6

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今日は、この本丸初の見習いが来る日！

政府から貰った資料では、昔の私のような“お人形”さんが来るらしい。



審神者の職業には二種類あって＿＿




＿＿＿ゲーム用の人工審神者と、普通の人間の審神者。




で、私はゲーム用の人工審神者の方。
このことは刀剣男士全員が分かってるし、受け止めてる。

その私のプレイヤーは審神者名を “なのは” としているから私の名前はなのは！
私にとってこの名前が真名であって偽名ではない。
そのプレイヤー本人が隠されなきゃ私も消滅しない。
だから真名ありなのだ、この世界は！

とはいえゲーム用の人工審神者にも、見習い期間もしっかりある。
しかし、最初の方はただの動く人形みたいに無感情な機械。身体はしっかり人間だけどね。

あちらの世界ではプレイ自体は霊力はなくても出来るけど、私たち本丸にいる者たちは違う。
なので同じゲーム用の人工審神者のベテランのところに行き、これまた人工的に作られる自分の中にある “霊力製造機” を使いこなす為、見習うのだ。

その期間に “感情” というのも知るのだ。


でも、この二種類の審神者が審神者になった時点でまったく同じになるのかといったら、違う。

私たちは別次元にいるプレイヤーのしたことだけしか行動できない。
もちろん、プレイしてない時は自由だけどね？

だから、人間の方との演練は出来ないし、審神者会議も別棟で行われる。
この二種類の審神者はまったく別物の職業となるね。

あ、でもでも！
刀剣男士の皆はきちんと政府から渡されているから、そこは変わらない。


そしてこの姿はプレイヤー自身が想像する理想的な姿なんだって！
姿にとどまらず、性格や言動まで。
プレイヤー自身はそんな気ないんだろうけどね。


最後に言うと、プレイヤーがいる “三次元” と私たちがいる “二次元” では時間軸が違う。

だって、あっちでは短時間で戦い終了出来るけど、こっちではそんなに早く終わらすことは出来ないから。

あっちが一日進むのに対して、こっちはその間一ヶ月も進む。
だからプレイヤーが一週間もゲームを放置したら、七ヶ月も何もしないことになる。経験あるけどあれは相当つらい。というか暇すぎ。




ああっそうだった！ 見習いさんのことすっかり忘れてた！

確か…見習いさんが来るのは……





あれ？ もう一時間も過ぎてる…どうして？

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