夢みたいな現実。49 ページ49
「んん、それでは話を続けようか。
今日ここに見習いさんを呼んだのはね、明日ある審神者会議について来て欲しいからなんだ」
「……審神者会議」
「そう」
審神者会議……どういったことを話し合うのだろうか。その前にそもそも最近来たばかりの見習いが行ってもいいのだろうか?
「何か聞きたいことはあるかな?」
私が考え込む様子を見てか、困ったように笑ってそう言った。
聞きたいことか……。
それは沢山あるのだが……じゃあ
「では、審神者会議とはどういった人が集まり、どういったことを話し合われるのでしょうか」
「うん、集まる人は地域ごとだね。武蔵国だったらそこに所属する審神者が、大和国にはそこの審神者がってね。私たちがいるのは越前国だよ。
内容は……その時によって違うかな。特に誰も報告がない時はすぐに終わっちゃうし」
なるほど、そこら辺は私が想像していたのとあまり違いは無さそうか。
「どのくらいの頻度であるのですか? それと、緊急時などはどのような話し合いを?」
「頻度はその月の終わりに一回。
緊急時は……ごめん、私も経験ないから分からないや。それに私みたいな下っ端は緊急時に呼ばれないんだよ」
そう言って頬をかく。
下っ端……他の本丸を知ってるわけではないから何も言えないけど、私が刀剣乱舞を始めたのも少し後だったし、そういうことなのかも。
「他には? 何かないかな」
「えーっと……」
何故にそんなキラキラした瞳で見てくるのだろうか……昨日は傷付いた顔をしたり、驚いた顔をしたり、見ていて飽きないなぁこの人。
じゃあ一番気になっていたことを聞くとしますか!
「私のような……審神者にもならない見習いが、行っても良いのでしょうか?」
少しの沈黙。
審神者様が黙った。だがその表情は驚いているだけのようで、私はほんの少しだけ安堵する。
「あっはは!」
さすがに静かになるのは気まずくなって顔を下ろしていると審神者様が盛大に笑ったのが聞こえて、驚いて顔を上げた。
「っな、なにを」
ガチでビビったぁ結構音割れてたかんね!?
顔みてたとしても誰でもビビるわ!お声の加減しなさい!!()
「いやぁ、そんなこと気にしてたのか見習いさん。
うん、そっかぁ。 でもね、大丈夫だよ。
見習いは審神者の判断で、慣れてきたなーって感じたら会議に参加させるよう言われてあるから」
見習いさんはその分、もう既に小慣れてる感あるから大丈夫そうかなーって!
そう言って彼女の眩しい笑顔が見えた。
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なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時