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黄side








「 ぁごめんなさい… 」

「 いやいや俺は大丈夫だよ。立てる? 」


そう言って差し出された手。当たり前のことなのかもしれないが、僕はその手を眺めながら固まった




「 、ん?どうした? 」

「 ぁいや…ありがとうございます 」


その手を握り立ち上がる

みんな僕を見て見ぬふりで、こうやって手を差し伸べてくれる人は現れたことがなかったからすごく新鮮というか嬉しかった







「 ……なんか、来る途中も転んだりした? 」

「 、ぇ?いや、、なんでですか? 」


その青年は僕を上から下まで凝視したあと言う




「 いやぁ、制服汚れてるから 」

「 ……あ、あぁ、、w 」

「 なんか…言いずらいことあったら俺聞くよ 」

「 ぇ、?な、急になんですか? 」

「 …ん、、、あぁ、ごめんw なんか、抱えてそうだったから 」


「 ………ン、、 」

「 ぇ、ぁ、、ごめん。ぇどうしたの? 」


自然と前がぼやけて、頬を涙が伝った





「 ……いゃ、なんでもないです、、。遅刻、しちゃいます、 」


手の甲で涙を拭って、彼の横を通り抜けようと思うと手首を捕まれ制止された





「 、俺。さとみ。君は? 」

「 …るぅとです、 」

「 るぅと…、この傷は? 」


彼は僕の制服の袖を捲って聞いた




「 ぁえ、 」

((キーンコーンカーンコーン


僕がその問いに答えられないでいると、始業のチャイムが鳴った






「 、あーあ。また遅刻だよ 」


空を見上げるように、言うさとみさん

どうやら遅刻常習犯みたいだ




「 …じゃあ僕は、、 」

「 もう遅刻は確定してるんだしさ、ちょっと付き合ってよ 」

「 ……へ? 」

「 いいでしょ? 」


そうやってニッて笑う彼。爽やかなその笑顔につられるようにさとみさんに着いて行った







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らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストありがとうございました🙌🏻今後ともよろしくお願いします🕊 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ぽさん» リクエストありがとうございます( ᵕᴗᵕ )多少お待たせしてしまうかと思いますが、気長にお待ちいただければと思います🙇‍♀️🙏 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - リクエストありがとうございます!。最高でした!らふのすけ様のお話大好きです! (4月30日 11時) (レス) @page47 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも小説を楽しく拝見しています!リクエストをさせて頂きたいです、黄くんのだいぶ長引いている夏風邪を全メンバーで看病して頂きたいです!その他細かい設定はお任せさせて頂きたいです。お願いします! (4月29日 23時) (レス) id: 46eeb8c8aa (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - アンケートやっておきました (4月16日 7時) (レス) @page35 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年3月10日 2時

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