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橙side
「 わぁ〜!すっごい!! 」
港に着いて、既に目の前に用意されていたクルーザー
今日はこれを貸切ってのロケとあり、前々から準備していた待ちに待った日だ
バスを降りる前から窓から目をきらきらさせ眺めていたクルーザーの方へ一目散に走っていった信号機組3人
それをははっと眺める俺とさとちゃんはやっぱり大人組の方に属するんだと思った
「 さとちゃんはええの?あんなにはしゃがなくてw 乗り物とか好きそうやんw 」
「 …いいわ、w 」
荷物を抱えて、そのクルーザーとは反対方向に歩いていったさとちゃんは近くにあったベンチに腰掛け、足と腕をそれぞれ組み目を瞑る
そんな彼の様子が気になって、隣に座る
「 どうしたん? 」
「 、ん?………ねみぃ。 」
「 寝不足なん? 」
「 ぁいや、…いまさっきまで、バスで寝てたから…w 」
そう言ってその形のまま固まるさとちゃん
少し顔色悪い気がするけど、ただ寝不足なだけかなって特に気にせずにいた
彼の隣に座ったまま、クルーザー近くで写真を撮ったりキャッキャしてる3人を眺めながら、少し待つ
スタッフさんから呼ばれ、撮影準備するためにさとちゃんを起こして、俺たちはようやくクルーザーに乗り込んだ
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風を切って海を航っていく
晴れ渡る青くて広い空と海風に爽快感を感じていた
陸が見えない所まで来ると、クルーザーはその場で止まって、外でBBQができるとの事だった
「 やったぁ!バーベキュー!! 」
嬉しそうに飛び出して行った信号機組。と、全く動かないさとちゃん
船が動いてるときもかなり静かだったし、心配で声をかければ真っ青を超えた真っ白な顔をした彼がそこには居た
「 ぇさとちゃ…、? 」
「 …、はき、そぅ……、 」
小さな声で呟いた彼
口元を抑えて、今にも戻してしまいそうで、急いで近くにあった袋を渡した
「 ………ッ、ぉ゙ぇ…っ、、 」
「 酔っちゃったみたいやな 」
疲れてたみたいやし、多分病み上がりだし、真っ白な顔で戻し続けるさとちゃんの背中を擦りながら、「大丈夫や」と声をかけた
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「 …撮影、どうしますか? 」
「 ん、、やるよ… 」
まだ真っ白な顔をしているって言うのに、そう言い切るさとちゃん
確かに今日は大掛かりなロケであるから、これがお蔵入りになるのはなるべく避けたい
けど、さとちゃんに何かあったら…そっちの方が嫌やで
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らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストありがとうございました🙌🏻今後ともよろしくお願いします🕊 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ぽさん» リクエストありがとうございます( ᵕᴗᵕ )多少お待たせしてしまうかと思いますが、気長にお待ちいただければと思います🙇♀️🙏 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - リクエストありがとうございます!。最高でした!らふのすけ様のお話大好きです! (4月30日 11時) (レス) @page47 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
ぽ(プロフ) - いつも小説を楽しく拝見しています!リクエストをさせて頂きたいです、黄くんのだいぶ長引いている夏風邪を全メンバーで看病して頂きたいです!その他細かい設定はお任せさせて頂きたいです。お願いします! (4月29日 23時) (レス) id: 46eeb8c8aa (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - アンケートやっておきました (4月16日 7時) (レス) @page35 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年3月10日 2時