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水side








多分莉犬くんは喉の調子が良くないんだと思う


いつもより枯れているし、声に元気がないし

そんな時に声を使うお仕事が入ってちゃそりゃあ辛いに決まってるよね




ガラス越しに何度も何度と同じセリフを読み続ける莉犬くんに「頑張れ」と念を送る


それでも中々OKは出なくて、もう出してあげていいじゃんって僕は思うけど音響監督さんはまだ莉犬くんはできると思っているらしい

僕も莉犬くんならもっとできると思うけど、今のも十分いいと思うし、これ以上喉を酷使して欲しくない






なんて考えてれば、突然莉犬くんのいるブースから荒い息遣いが聞こえてきた



「 りいぬくん、? 」

慌てて立ち上がり、彼のいるブースに入る





「 …ッはぁ、ヒュー、、ふっ、、はぁっはぁはあ、、 」


胸の当たりをぎゅっと押さえて、その場にペタンと座ってしまった莉犬くんの元へ駆け寄って背中をさする




「 大丈夫。ゆっくり息しよう。 」

「 、んっ、…ッはぁっ、、ころ、ちゃ、…ッ…はぅ、、っは 」


早い呼吸を何とか繋いで意識を保っているって感じ





「 莉犬くん、僕の真似して、スーパーね。ゆっくり。すぅーーーはぁーーー、すぅーーーはぁーーーー 」

「 っ、すっ、、ぅ……、はぁ、、っっ、、あ… 」

「 うん。上手上手。 」


目にたくさんの涙を貯めて、必死に僕の息遣いを真似しようとしてくれる




「 すぅーはぁーー すぅーーはぁーーー 」としばらく繰り返していれば、莉犬くんの呼吸も安定してきた





「 1回お水のもっか。あったかいのが良ければさっきのホットレモネードもあるよ 」

「 …ん、、…ッ 」


近くにあったお水を渡して、ごくごくとゆっくり飲む莉犬くんを見守る






「 落ち着きましたか? 」


様子を見に来たスタッフさんに「もう大丈夫です」と答えて、莉犬くんに視線を戻す

このまま収録を続けるのは難しいと思った



音響監督さんにそれを伝えれば、万全な状態で撮り直しましょうと言ってくださって、莉犬くんを連れて僕は事務所を後にした








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らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストありがとうございました🙌🏻今後ともよろしくお願いします🕊 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ぽさん» リクエストありがとうございます( ᵕᴗᵕ )多少お待たせしてしまうかと思いますが、気長にお待ちいただければと思います🙇‍♀️🙏 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - リクエストありがとうございます!。最高でした!らふのすけ様のお話大好きです! (4月30日 11時) (レス) @page47 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも小説を楽しく拝見しています!リクエストをさせて頂きたいです、黄くんのだいぶ長引いている夏風邪を全メンバーで看病して頂きたいです!その他細かい設定はお任せさせて頂きたいです。お願いします! (4月29日 23時) (レス) id: 46eeb8c8aa (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - アンケートやっておきました (4月16日 7時) (レス) @page35 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年3月10日 2時

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