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「えっと、みんなの名前を教えてもらってもいいかな?」
「はい、僕は二ノ坪怪士丸といいます。」
「僕は初島孫次郎です〜。」
「ぼっ、僕はしもっ、下坂部、平太ですっ!」
「みんな僕と同じろ組なんですよ〜。」
「そうなんだ。みんなよろしくね。」
「「「「よろしくお願いしま〜す。」」」」
そういえば忍術学園のクラスって、一組とか二組じゃないんだ。確か潮江君ってい組って言ってたよね…い組、ろ組…いろ…次は、は、とかかな……
「伏木蔵が言ってたとおり、不知火さん全然怖くないね。」
「平太もチビってないしね〜。」
「そういうこと言わないでよ〜!」
私に聞こえないように話してるつもりなんだろうけど、普通に聞こえてるんだよね。でも悪い印象を持たれてないみたいで良かった。
「不知火さ〜ん、今度僕たちとピクニック行きましょう〜。」
「いいね、それ。僕も不知火さんと行きたいです。」
「ピクニックか〜。うん、いいよ。でもみんな授業があるんじゃないの?」
「確か明後日はお休みだったはずです。」
「そうなんだ。じゃあ私もその日、吉野さんに休ませてもらえないか頼んでみるね。」
「「「「は〜い!」」」」
「不知火さんとピクニックなんてすごいスリル〜。」
どこがスリルなのかは分からないけど、みんな嬉しそうで良かった。絶対その日はお休みもらおう。
「「「「ごちそうさまでした〜。」」」」
「それじゃあ不知火さん、僕たちはこれで〜。」
「うん、またね。」
私も早く食べて、事務室行かないと……。
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作者名:ずみ | 作成日時:2019年11月2日 17時