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「不知火さ〜ん、一緒にご飯食べましょう〜。」
「不知火さん、夕食御一緒してもよろしいですか?」
「し、不知火、隣いいか?」
食堂で一人、夕食を食べていると鶴町君、黒木君、池田君の三人が私のいる席にやって来た。
「おい、伏木蔵、庄左ヱ門!不知火は僕と食べるんだ!お前らは他の席が空いてるんだからそっち行けよ!」
「三郎次先輩こそ空いている席に行ったらいいじゃないですか〜?」
「不知火さん、隣失礼しますね。」
「あっ、庄左ヱ門!ずるいぞっ!」
「じゃあ僕も〜。」
私の右隣に黒木君が、左隣に鶴町君が座った。
「っつ〜!!なんでだよ〜!!」
池田君は悔しそうに叫ぶと、
渋々といった感じで黒木君の隣に腰を下ろした。
「不知火さん、今日はどこか出かけていたのですか?一度も姿をお見かけしませんでしたが。」
「うん、吉野さんに茶菓子を買ってきてほしいって頼まれて、町に行っていたの。」
「町へ?声をかけてくだされば僕が御一緒したのに・・・。」
「不知火、僕に声をかけろよ!一年の庄左ヱ門なんかより二年の僕の方がしっかり町まで案内できる!」
「三郎次先輩よりも僕の方がスリル満点の道案内ができますよ〜。」
「なんでスリル満点の道案内なんかするんだよ!道案内にスリルなんて必要ないだろっ!」
そんなことを話していると、私たちがいる席に五年生四人がやって来た。
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作者名:ずみ | 作成日時:2019年11月2日 17時