検索窓
今日:35 hit、昨日:6 hit、合計:79,307 hit

ページ16

「作兵衛?」

「作兵衛、話を・・・」

「うるさいっ!!」

「「ッツ!?」」

「なんでお前ら天女なんかといたんだよ!俺がどれだけ心配したか分かってんのか!頼むから、俺のそばからいなくならないでくれっ・・・!俺はお前たちを失いたくないんだっ!」

あぁ、泣いちゃ駄目だ。
俺がしっかりしないと、俺がこいつらを守ってやらないと、俺が……!

「作兵衛、もういいよ。」

「な、何言って・・・」

「作兵衛、お前にはすごく感謝してる。いつだってお前は俺たちのことを一番に考えてくれるし、いつも迷子になる俺たちのことを文句を言いながらも探し出してくれる。」

「あの時だってお前は必死になって探し出してくれた。もしも作兵衛が見つけてくれなかったら、僕たちは本当に死んでいたと思う。」

「俺たちだって作兵衛と同じように天女は嫌いだ。でも不知火は前の天女とは別人だ。見た目も歳も性格も。全てが違う。」

「お前ら・・・」

そんなにあの天女がいいのか?
あいつだって前の天女と同じだろ?
なぁ、なんでだよ……。
俺が間違ってるって言うのか?

「作兵衛、一度だけでいい。」

「不知火と話してみてくれ。」

「絶対すぐに不知火がどんなやつか分かる。」

「僕たち、人を見る目だけはあると思うんだ!」

「野生の勘、ってやつ?」

「はっ、なんだよそれ・・・」

……こいつらがここまで言うんだ。
あの天女は俺が思っているほど、悪いやつじゃないのかもしれない。

「分かったよ。今度会ったら話してみる。」

「作兵衛!」

「うおっ!?いきなり抱きつくなよ。」

「なぁそろそろ食堂行かね?」

「あっ、忘れてた!作兵衛、行こう!」

まあこいつらが笑ってるならそれでいいか。

「おうっ!って、食堂はそっちじゃねぇ〜!!」

やっぱ最後はこうなるんだよな……。

途中経過報告→←語り/富松作兵衛



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:忍たま乱太郎 , 天女 , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ずみ | 作成日時:2019年11月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。