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犬といぬが遭遇 ページ40

A side



たまたま本郷の方に用事があったので記念に東大によってみた。早稲田大学は東大まで行こうと思えば行ける距離だがめんどくさいから大学生になってからは初めて来た。



『おおっ、赤い!』


赤門を見て赤い!っていう感想は小学生しかしないだろう。内容が薄い感想しか出てこない。結構赤かったから仕方ないよね。あの河村さんがドーパミンがドパドパ出てくるとか言ったあの赤門前だから。




ごめんなさい、河村さん。ちょっとふざけちゃった。呪われちゃうかも。なんか河村さんって魔術使えそうだから怖いんだよなぁ。本当に呪いそう…そんなことを思って少し赤門を見つめていると、門から門よりも目立つ蛍光に近いピンク色をした髪の持ち主が現れた。




『あっ!晃樹〜!』


ini「えっ!?Aなんでいるの?」


『用事あってこっち来たから記念によってみた!』


ini「びっくりした〜。」




赤門をただボッーと見つめていたら、晃樹が出てきて呼びかけたらこちらに来てくれた。待ち伏せしてた訳じゃなくて、本当に偶然で俺もびっくり。




『ねぇ、晃樹。』


ini「ん〜?」


『この後暇?』


ini「うん、暇」


『よしっ、じゃあご飯食べに行こう!ここら辺のオススメ教えてよ!』


ini「まじで急すぎる」


『お腹すいたの!晃樹見たらお腹すいてきたの〜!』


ini「時間も時間だしいいよ。行こう」


『やったー!』


ini「A、何食べたい?」


『ん〜、やっぱラーメン!』


ini「いいねぇ、ラーメンにしよ」




そう言うと晃樹はスマホを取り出して、検索ボックスにラーメンと入力。俺は晃樹の肩あたりからスマホを覗く。肩にちょうど顎乗っけられる高さ




ini「ちょっと、A。肩こる」


『ん〜?』


ini「顎、肩に乗せないで、」


『ああっ!めっちゃ無意識だった』


ini「逆にいつも意識どこにあるの?」




ほんとに〜、なんて言いながらラーメン屋をスクロールして探す晃樹。ちょくちょくん〜って唸る声聞こえてます。すると突然バッっと後ろを振り返ってきた。衝突仕掛けそうだった




『うぉ〜、びっくりしたぁ』


ini「あっ、ごめん。ここは?!」


『俺そこ食べてみたかった!行こ行こ!』


ini「俺もまだ食べたことないんだよね〜」


『れっつごー!ってその前に!』





とりあえずの思い出作りをします。俺はズボンのポケットからスマホを取り出して晃樹に見せる




ini「??何?」


『いいから、はいチーズ!』

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作者名:重曹 | 作成日時:2021年9月23日 23時

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