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A side
izw「ん〜、まずは腕立て辺りからやるかぁ」
そこにうつ伏せになって、と言われたので言われた通りにうつ伏せになる。隣で伊沢さんが床に手を着いて腕立て伏せの姿勢をとる。
izw「肩幅より広いぐらいに腕広げて、床に着けて」
『こうですか?』
izw「そうそう。で、胸を床につける感じで下ろす」
『こっ、こんな感じっですか?』
izw「うん、あってる。そしたら床を手で押して最初の姿勢に戻る。これが正しいやり方」
『1回だけでキツい…』
izw「あと3回ぐらいやって見るか、ゆっくりでいいから」
いーち、と伊沢さんの掛け声とともに教えてもらった通りに腕立て伏せをする。下ろす時にプルプルと震えてしまう。なんで伊沢さんあんな余裕そうにやってんの
izw「さーん。はいOK」
『あ"ー…やばーい!』
izw「腕立て伏せ辛かったら懸垂もあるけど」
『あっ、もう腕使うやつはいいです…』
余裕そうに豪快に笑う伊沢さん。それに対して床にぐでーんと伸びてハァハァと息をしている俺。高校時代は余裕だったはずなのになぁ。歳を感じる。
『伊沢さん改めて凄いですね』
izw「伊泉もやればいい感じにムキッてなると思うよ」
『いや、ちょっともういいかなって感じです。』
izw「まぁ、なんか気が向いたら言って。教えれるのは教えるから。腹筋とかスクワットとかさ」
『当分筋トレはしません。ランニングします』
たったの4回で悲鳴をあげた腕をさすりいたわってあげる。よく頑張りました、俺の腕。明日腕あげれなそう。あー、筋肉痛の未来が目に浮かぶ。
『伊沢さん、ありがとうございました』
izw「おう、じゃあ仕事頑張れ」
『はい…』
izw「今度は伊泉もスパルタンレース出ような」
『ひっ、!それだけは…』
izw「企画書書くか〜。福良さんも良いって言ってくれそうだし」
笑いながらその場から立ち去って行った伊沢さん。大魔王に見える。あの須貝さんも祥彰くんも辛そうにしていたスパルタンレース。伊沢さん、俺には絶対無理だよ…
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作者名:重曹 | 作成日時:2021年9月23日 23時