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kwmr「どこまで歩くつもり?」
『んー?予定は特にないですけど…どこか行きたいとかあります?』
kwmr「オフィス」
『オフィス以外で!』
kwmr「じゃあ、無いよ。」
『じゃあ、俺のおすすめに連れていきますね!』
彼の言葉を信じ、彼の後ろをゆったりと着いていく。彼は脚が長いので歩くスピードが早いはずだ。しかし、僕の隣にピッタリとくっついて同じスピードで歩いている。
kwmr「伊泉、君のスピードで歩いていいんだよ?」
『今日はゆっくり歩きたい気分なんです!』
kwmr「そう。じゃあゆっくり向かおうか」
特にこれといって話すこともないので、2人とも話さずに伊泉のおすすめの場所に向かうためにテクテクと歩く。
『河村さん!着きました!』
kwmr「ここ?ただの公園じゃん」
『違うんですよ!あっち見てください!』
そう言って体を捕まれグルンと回転させられた。この公園は少し高い場所に建設されているようで上から東京の街が一望できた。
『どうです?』
kwmr「どうですって言われてもなぁ。でもいい場所だね。人もあんまいないから」
『ですよね!俺ここでなんか行き詰まったら来てボッーでするんです!』
kwmr「ふーん。なんか落ち着くからいいね」
『俺のおすすめの場所教えたの河村さんが初めてですよ!』
kwmr「じゃあ秘密にしておこう。バレたら伊泉の落ち着く場所無くなっちゃうから」
『まぁ、別にオフィスでも全然落ち着くんですけどね』
kwmr「なんだ、じゃあ言いふらそう」
『あー、ダメです!河村さんとだけの秘密にしておきましょ!』
kwmr「はいはい。あっ、伊泉ピースして」
『えっえ、突然?えっ』
kwmr「はいちーず」
カシャッという音と共に保存された伊泉のダブルピースの写真。Twitterにあげようかと思ったけどなんか無駄にイケメンに磨きがかかってるから、あげるのやめた。
『Twitterいきですか?』
kwmr「いや、無駄にイケメンで腹立つからあげない」
『褒めてるのか貶してるのかどっちなんですか!』
隣でキャンキャン吠えてるのは無視して近くのベンチに腰かけて周りを見渡す。先程まで少し疲れていた脳が休まった気がした。脳は休まったけど体が疲れたから、もう今日は仕事をする気は起きない。
kwmr「歩き疲れた」
『えー、全然歩いてないですよ』
kwmr「もう少し休憩していくか。」
『いいですねぇ!お隣失礼しまーす!』
kwmr「ハイハイ。どうぞ。」
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作者名:重曹 | 作成日時:2021年9月23日 23時