243話 ページ9
「…え?ビッグマムに仲介をしてくれる?」
あれからしばらく、邪魔してしまったおやつの時間の第2ラウンドとして、
私もここに来た理由を詳しく話しながら同席させてもらっている。
カタクリは寝転びはしないものの、ドーナツを思う存分頬張っていた。
お菓子を食べ終え、紅茶を含みながらゆったりしているところだったのだ、
ふいにカタクリがビッグマムに私を紹介してくれると言ったのは。
「あ、ああ、
お前ならばきっとママも気に入るだろう
……たやすい用だ。」
「そう…!嬉しいわ、
…それは、いいんだけど…
なんでそんなに震えてるの?お茶零れてるわよ」
「ふ、震えてなどいない。
……っだが、あまり長く、見つめないでもらいたいがな!」
「?見つめるって、私があなたを見てから5秒くらいじゃない?」
私が彼の口をなぞった時からしばらくして、彼は急に目を合わせてくれなくなった
今だって顔を真っ赤にして必死に目を合わせないようにしている
「(っあの目はとんでもない凶器だ、
…人を狂気に陥れる!!)」
「ま、いいわ
お土産に持ってきたお菓子が無駄にならずにすむ。
そうそうあなた……、さっきから随分気を使ってくれてるようだけど…
私の方が年下だし、別に楽に扱ってくれて構わないわよ?」
「…
いくつだ。」
「17」
「…
…
…
はァ??」
「は?」
震えをビタッ止めて今度はあっちから凝視してきた
「…それは、冗談か?
お前が10代なわけなかろう、あの貫禄と見た目で」
「(貫禄ってなんだ。)
冗談なんかつかないわよ。
老けてるとはよく言われるけど…まさか自分より歳上とは、思ってないわよね…?あなた26よ?」
「……」
「!?!!」
……まさか……そこまで…
「…(いやよくよく見れば思っていたより幼く見える
……、だが表情も、振る舞いも、何もかも、常軌を逸する威厳と風格を帯びているからか…)」
「ロシーにはたまに子供っぽいって言われるんだけどな…」
「!ロシー?…
先程言っていたお前の、恋人か。」
「ええ」
「強いのか」
「あなたほどじゃないわよ」
「……どこが、お前の気に入ったんだ。」
「(ぐいぐいくるな…)
……なんでかしらね…
……………。女神でも、死神でも、大将でもない
………ただの私の全てを…愛してくれたことかな」
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます!!ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです!今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません!感想すごくすごく嬉しいです!!気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました!凄く面白くて、読んでいてワクワクしました!続編、お待ちしてます! (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです!続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます!この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます!続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2019年6月24日 23時