【ONE PIECE】海軍大将は海の女神も務めます陸【ロシナンテ】

241話 ページ7

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｢…お前が言いたいことはわかった。



ありのままの姿で生きた方が幸せだということだろう｣

｢…｣


ピクリとも表情を変えず彼はそういった。





…

…、なるほど、貴方は…

｢……次男である俺が…隙を見せれば、下のものに被害が及ぶ可能性がある。




そして、皆は完璧な俺を信頼し、慕い、今日まで安寧を貫いてきた。

話を聞かせてもらった今お前を否定する訳では無いが、
俺は、この完璧を崩す訳にはいかないのだ。｣



…本当に大切な守りたいものが、多すぎるのね。



そしてきっと、その事実を見てしまったから



貴方は曲がらずにいる。



｢強いのね



……………なら、私は知っていてあげるわ｣

｢…？｣








｢あなたが









世界一強く、気高く









そして世界一可愛く、お菓子を食べられる人だってこと｣


｢っ！！！…っおまえは…！また！｣

先程までの怒気はない


手の甲で顔を隠しているが、耳は真っ赤である。




｢(…っなんだ、このくすぐったいものは


胸が、ざわつく…！



…



いや、まさか、





ありえない、こんな勘違い

この女が…その目を離さないから、あんなふうに微笑むような真似をするから…っ)｣

槍を返し手首を引っ張りあげようとする






｢…｣

…もちっ





｢…、もち？｣
｢ﾊｯ
(つい興奮して能力が…)｣





｢…っ




はははは！
あなたっ能力までおいしそうなのね！！｣

｢…っ！！！！(また…っ)｣




…？


何故頑なに顔を見せないのだろう




顔を隠す手に手を添え、のぞき込むように微笑んだ


｢…まだ恥ずかしいの？

いいじゃない、







私は貴方のその大きなくち、好きよ｣








がしっ









｢…え？｣





先程までの照れくさそうな様子はどこへ行ったのやら

睨むほど真っ直ぐこちらを見つめ、私でも痛いと思うくらいの力でギリッと手を握りしめられる








｢…タガを外したのは、お前だ｣

｢……まって。




私には、恋人がいるわ｣

｢…｣


…鈍感だと言われる私がなぜカタクリの気持ちに気づいたかって？




…その瞳には覚えがあったからよ。





ロシーが私を見つめる瞳に、そっくりだった。



｢ほう

お前ほどの女を射止める男とはなかなか見上げたものだ。


……、しかし、俺はその上を行く



安心しろ、そう遠い未来にはならん、

覚悟して待っていろ。｣

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