番外編4 エースとおしゃべり ページ43
A…18歳
ーーーーーー
「ぉあ、おはぉ！」※おはよう
「ふぁぁぁぁ！！」
「A！さっきからうるさいよ！！」
「だまらっしゃいダダン！
だってエースが！しゃ、しゃべっ喋ったのよ？！」
休暇中であるAは、例のごとくエースのいるコルボ山に訪れていた
ここに来る前にマキノをぞんぶんに可愛がってきたのも恒例である。
寝転んでエースの頬をつつくAを呆れたように見るダダンはため息をついた。
「しゃべったって…カタコトのあいさつくらいじゃないか」
「人間関係はあいさつから！」
「(まともな人間関係をこいつがつくってきたとは思えねえが…)」
次の瞬間Aがぐりんっと睨みをよこしたのでサッと顔を逸らした。
「(エスパーか！！)」
「…にしてもほんとうエースはAに懐いてるなあ」
「おリたちになんてそっぽ向いてばっかなのに！」
お茶を盆に乗せてやってきたダダンと同じ山賊のドグラとマグラは、感心と不満を漏らしながらAに茶を手渡した。
「…あら、ちゃんと私が誰だかわかってるってことよ
誰が一番愛しているかってこともね。」
その言葉にじっとダダンはAを見つめた。
「…あ、いっとくけどちゃんとあなた達がエースを可愛いと思ってることも知ってるからね」
「んなっは？！ちっが…！
げふん、そうじゃねえよっ」
…そう、ダダンがAを見つめた理由は、エースを一番愛していると示したその姿が
ひどく儚げであることに不安を覚えたからだった。
エースは、Aにとって事実この世界で唯一血の繋がりがある人物だった。
Aは父の血を昔からありがたくは思っていなかったので、自分では血の繋がりなど気にしていないと言っているが
同じように妹のような存在であるマキノが赤ん坊のころとエースとでは、少し見る目が違っていた。
同じく溺愛しているが、エースを見るその目には、何か熱く籠る想いを感じられるのだ。
「…っねぇえ！ね、ねぇ…っ」※ねぇね(姉)
「んんんんっ！！か、可愛いがすぎるわ…っ
これが私の弟…？こんなに可愛げがあって黒髪のくせっ毛でくりくりの黒目をしているこの天使がほんとうに…？齢1歳と4ヶ月ですでに一人の女を翻弄するなんて！！なんて…！可愛い！！」
「…ほんとうに隠さなくなったなあお前…」
せめて物心つくころにはそれやめてやれよ…
と茶をすするダダンは、目の前のアホな姿のおかげで先の物思いから解放されるのだった。
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます！！ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです！今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月26日 11時) (
レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません！感想すごくすごく嬉しいです！！気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました！凄く面白くて、読んでいてワクワクしました！続編、お待ちしてます！ (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです！続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます！この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます！続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね！ (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2019年6月24日 23時
