【ONE PIECE】海軍大将は海の女神も務めます陸【ロシナンテ】

267話 ページ33

｢…ところで｣

｢｢…？｣｣

｢…君は？｣

｢…！！｣

レイリーは前のめりになり、ロシーの方をのぞき込んだ


｢…俺は、ドンキホーテ・ロシナンテ


Aの恋人だ。｣
｢ほう…！｣

｢…〜｣

海軍じゃ私達カップルは有名だし、こうしてロシーの口から恋人って紹介されると何がこそばゆいものがあるな…


面白そうな顔しないでよじじい！


｢…｣
｢…？｣

なんだか、彼はとても感慨深そうに微笑んでいた。

｢…ロシナンテ君が、

これまでのリラル・D・A・Aを支えてくれていたんだろう｣

｢！！…｣



いつの間にか手にしていた酒のグラスを回して彼は目線を逸らした


｢彼と話す時だけだ。




…、君が、心の底から安心した笑みを見せるのは。｣

｢…っ｣
｢…そう、なのか？｣





｢Aくん、君もいいパートナーに巡り会えたんだな。｣

その目は、私を見ながら、私ではない誰かを写していた。

｢…言っとくけど、

あのにやけた髭面より、ロシーの方がずっとかっこよくて紳士的で素敵なんだからね。｣

母さんが幸せそうだったってのは認めるけどそこは譲れない


｢…っA〜…！｣

今日はとんだデレ日だ！！

…とかなんとか悶えてる293cmは置いておこう。

レイリーも楽しそうに笑っていた。

｢…ロジャーの処刑を待つ間になにか接触できることがあったらしいな？｣

｢一週間やつの門番をしたわ。
…嫌でもあんなに話しかけられれば話すでしょうよ



悔しいけど、私が変わったきっかけも、あの男にもらった。｣

それまでも葛藤はあったんだけどね

と、オレンジジュースを飲み干した。

｢Aちゃんジュースお代わりいる？｣
｢！いただくわ｣







｢…そういえば、なんでシャッキーさんは私の本名を？
レイリーから聞いたの？｣

シャッキーさんは静かに首を横に振った

｢…あなたのお母さんと知り合いだったのよ。｣

｢！！！｣

｢私が海賊だった時、たまたま上陸した島に歌を歌って旅をしていたセーラがいたのよ

すぐに意気投合したわ。｣

｢母さんと、シャッキーさんに面識が…｣

｢…彼女が後にあのロジャーの船に乗っていた時は驚いた

でも彼女は友人として、あなたの名前の候補とか、お腹を元気に蹴る様子だとか、楽しそうに話してくれたのよ。


…彼女が亡くなったと知ったのは、実際に死んだ日からだいぶ後のことだった。


あまりにもセーラにそっくりなあなたの海軍での英雄記事をみて…察したのよ。｣

268話→←266話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す