260話 ページ26
あんまりにも間抜け面をさらしたためか、ドフィはまた独特な笑いを見せた
…こんなに冷静に説明しているが、本当に私はそうなるほど混乱していたのだ。
そしてはっとする。
｢(…ロシーといるところをみられたの…？)｣
それは多少なりとまずいことだった。
……ドフィは海賊、ロシーは海兵
もしかしたら死んだと思っているかもしれない弟が、自分の敵だと知ったら、どんな行動に出るか予想がつかない。
｢…ひさしぶりね
あなたいつから私に気づいて…？｣
｢信じてくれよ？ほんの一瞬、お前が独り言をいう前さ
……､この島には用事で来ててな
ほら｣
そうして親指で後ろを指す
視線をそちらに向けると、こちらを遠くから興味深そうに眺めている派手な一行があった。
｢…俺の仲間だ。｣
｢……、海賊になったんだってね｣
｢お前に知ってもらえてるとは光栄じゃねぇか！フッフッフ｣
……
｢捕まえるか、俺を｣
｢！！！！｣
…私が…？
｢…今は、休暇中よ｣
………出来るわけない。
あなたたちを救えなかったあげく、見捨てた私が、その末路に導くなんて…
｢…っ｣
｢…｣
ぽんっ
｢…え？｣
頭に乗った手は、ドフィのものだ
｢お前は変わらねぇ…昔も今も優しい女だなァ｣
｢っ！？｣
…やめて、優しいなんて、言わないで
｢…、もう一度会えた時は、またドフィって呼んでくれ。｣
｢…？｣
合わせられてなかった目をおそるおそる合わせると
…彼はサングラスの奥で、私の愛しい人と同じ目をして、笑っていた。
｢約束覚えてたこと、本当嬉しかったぜ？A｣
｢！！｣
…ドフィ……
ロシーからあなたのあの後の行動を聞いた時、驚いた。
…だからこそさらに私は、救えなかったことを後悔したんだ。
もし、あの時にわたしがあの家族を保護できていたなら…
…あなたが父を殺し、海賊になることも無かっただろうに、と。
｢…あなたも、優しいわよ｣
その優しさを壊すような真似をしているあなたを見れば見るほど、私は罪悪感に呑まれてしまう。
…だから、せめてものお詫びに、笑顔でいることにするわ。
｢……。A
もうひとつの約束を覚えてるか？｣
｢…え？｣
ぐいっ
｢…！！！｣
｢…お前が俺を好きになったんなら…
俺の嫁になると。｣
ーーーーー
彼は、去った。
私は、彼が言い残したその約束と、
唇に落とされた彼のそれに、
不覚にも頬を赤くしてしまったのである。
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます！！ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです！今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月26日 11時) (
レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません！感想すごくすごく嬉しいです！！気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました！凄く面白くて、読んでいてワクワクしました！続編、お待ちしてます！ (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです！続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます！この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます！続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね！ (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2019年6月24日 23時
