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256話 ページ22

ーーーーーAside
ーーー


ーー





「…さて、お手をどうぞ、お嬢さん?」

私に例の素敵な帽子を被せたあと、

ロシーはふざけ調子でそう言い手を差し出した。

「楽しい日にしてくださるんでしょ、紳士様?」

わざとらしく裾を持ち上げ、優雅にお辞儀し手を添える。



しばらく目を合わせ…2人でいたずらっ子のように笑った。
ーーーーー



不思議そうな兵士たちの目も気にせず、手をつないで廊下を駆け抜けていった


「ロシー!それでいったいどこに行くの?」

走りながら振り返ったロシーは、ものすごく爽やかな笑顔で、ないしょだ!と返してきた。





外に出ると、いきなりロシーは私を抱き上げ、そばに用意させていた船に乗り込む

「?!!ろっ」
「いいぞ、出してくれ!」

「はい!!白竜大将おはようございます!!」
「お、おはよう…」


戸惑う中で行先も教えられず、ただただ私は言われるがまま船を速める手伝いをするのだった。

ーー

船を速める歌を歌ったあと船室に半ば押しいれられるように入り、今ロシーと二人きりで過ごしている。


「…にしても、私たちのデートのために小さな軍艦と兵士たちまでかり出すなんて

ちょっと大袈裟過ぎない?」

すると、ニコニコ顔だったロシーは急に神妙な顔つきになった。


「…お前にサプライズ仕掛けるってのは、こんぐらいやらなきゃ成功しない難しいことなんだぜ?!」
「?!」

むず、かしい?!

「お前は一流の航海士でもある。

行き先を伝えなくても船の向く先と海を見れば1発で目的地がバレちまう。

だから船の他に、それを動かす人も欲しいんだ。」

「…確かに、私に読めない海はないわ」

神妙な顔つきから、また明るい笑顔に戻った。

「…それに、ここにいる兵士たちはみんな善意で協力してくれてんだ!
Aを喜ばすためなら力をかすってな。



みんなお前のファンだぜ。」

「!!!…そう

なら、せっかくの厚意を受けとらない訳にはいかないね」

幸い、船にはお菓子がたくさんあった。

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設定タグ:コラソン、ロシナンテ , 大将 , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます!!ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです!今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません!感想すごくすごく嬉しいです!!気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました!凄く面白くて、読んでいてワクワクしました!続編、お待ちしてます! (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです!続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます!この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます!続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2019年6月24日 23時

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