235話 ページ1
数ヶ月後ーーーフーシャ村
「…は…?金獅子が逃げた?」
凄まじく速いはいはいで逃げ回るエースをダダンが追いかけ、
さらにその先でエースを待ち構えていた父さんだったが、
突然とんでもないことを口にした。
(二人して休暇にエースに会いに来てます。)
「…じゃあ、さっき村に下りてした電話って…」
「ああ、センゴクとだ。
……やつは海楼石の枷を外さず、足を切断して逃げ出したらしい。」
「……まさか、あのインペルダウンから脱獄者をだすなんて…
2年前のあの日、あの場で殺しておけばよかった…っ」
「何もお前が気負うことじゃない。
インペルダウンからの脱獄なんて誰が予想した
…それに、やつはそうすぐ動くやつじゃあない
とにかく今は、大丈夫だ。」
私の頭を撫で、父さんは安心させるように言った
不思議そうに、心配そうに私を見上げるエースを抱き上げ頬ずりをする
「エース!!私の天使!お前だけが癒しよぉぉ!」
「(最近もはや隠しもしねぇなこいつ)」
「あっ!Aずるいぞっ!」
ーーーーーーーー海軍本部
PM22:00
「ただいま〜!ロシー!!」
ばふっ!
ロシーが私の帰りを予測し待ち構えていることをさらに予測していた私は、入った勢いで飛びついた。
「おかえりA〜!
…
そんで?4日の休みのうち2日を俺抜きで過ごした感想を10文字で言ってみろ」
「…!!
…、エース凄い可愛かった!!」
「お前ぇ…っ」
「冗談よ(エースが可愛かったのはほんとだけど)
ロシーがそばにいないのは本当に寂しかった…
だからそんなあからさまに落ち込まないで」
べそをかく寸前のロシーに笑って手を添える
ぱしっ
「…ん」
「…!ん…っ」
その手を掴み、ロシーは唇に噛み付いた。
……さっきまでのしおらしさはいったい…
「ぷはっ…っは…
っいつも、急なのよ」
「…でも、この二年でだいぶ慣れてきたな!」
こんなふうに急なキスの後は決まって意地悪そうに笑うことも、分かってきたわよ。
「そうね…、きっとそのうち普通になっちゃうわ。
だってこれからもっとずっと一緒にいるのよ、私たち
10年も、20年も、もっと先も。」
「ああ、もちろんだ」
ずくん。
「?」
「どうした?」
…なぜ、胸が痛むんだろうか。
「…なんでもない。
あ、そうだ」
「?」
「明日はまた旅に出てくるわね!!」
ロシーは今度こそ膝から崩れ落ちた。
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます!!ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです!今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません!感想すごくすごく嬉しいです!!気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました!凄く面白くて、読んでいてワクワクしました!続編、お待ちしてます! (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです!続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます!この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます!続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2019年6月24日 23時