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「もうガラスの中から飛び出てきたのか?」

『ひどいこと言うなー!自分に会えて喜べよ!』



今日はずいぶんと短いショートだな。


男のようだ、いや、男かも知れないのかも。



『そう!夏休みの間にな!一度だけ外出許可が出たんだ!』



え?最近悪化したばっかなのに…大丈夫なのか?


「まだ大人しくしてたほうが寿命が延びるんじゃない?」


『どっちにしろすぐ死ぬよ。残された人生じゃん、好きにさせてほしいよ。』


性別を隠して、しかも僕をこうして呼び出す時点で大分自由だけどな。


『そんなわけで君に連れて行ってもらうことにした。』

「は?」


『遊園地とかはさすがに駄目だから…いい場所探しといてね。』


『一日だけの外出、来週の土曜日ね。』




来週の土曜日…本当に夏休みギリギリだな。月曜から学校だぞ?



『そんなわけで考えといてね!よろ!』





どこに行こう?


そんなことじゃなくて…



悪化したら、何かあったら…



不安しか頭をよぎらなかった。

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設定タグ:病気 , 感動 , 友情   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年12月6日 0時

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