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「今日はカツラ付けないの?」


『あのさぁぁぁ!!カツラじゃなくてウィッグって言ってくれるかな!?』


今日は短髪。完璧男の子だ。


『てかさ!もうすぐ夏休みっしょ!?』


「そうだよ。僕は塾に行こうか悩んでる。」


『うわー、受験生だー。嫌だ嫌だ。』


「君もじゃないか。」

『自分もう勉強する意味なんて無いもんね!もう死にますから!ははっ!』


どうせ、元気でもやらないでしょ。


『小学校の頃からテストなんてまともにやった事ないね。へっ!』

「いばることじゃないよ。」




『いいんだよぉーだ。ゴホッゴホッ…』

「ちょっと休んだ方がいいんじゃない。」



『あー……すまん。ちょっと看護師さん呼んできて。』


口を抑えて振り返らない奴を少しだけ心配しながらナースさんを呼んだ。



看護師さん達は色んなものを持って病室へ駆け込んだ。



僕は帰るように言われ帰路へ急ぐ。





初めて見た。






奴の苦しそうな笑顔。

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設定タグ:病気 , 感動 , 友情   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年12月6日 0時

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